多くの方が物販をされていて
お金を稼いでいると思います。

目の前にある課題をクリアしながら、
お金を稼いでいくという行為は
ものすごくエキサイティングであり、
充実感もあるでしょう。

しかし、
時が経つに連れて
「単なるお金稼ぎ」
の行為になります。

それはまるで、
夢に燃えて新卒で入った会社で
社会の荒波に揉まれてしまい、
「自己実現のための就職」から
「生活するための労役」になってしまうようなもの。

「いったい、いつまで働けばいいのかな?」
と考えてしまうこともよくあるでしょう。

特に物販は
「月収100万円達成!」
と言っても、
あなたのお財布や銀行口座の中にはお金が入っていません。

なぜなら、
もっと利益を上げるためにはどんどん再投資する必要があるので、
稼いだお金があなたの元にとどまっている期間は短いのです。

しかも、
事業がうまく行き始めたら
どんどんどんどん仕入れることができるようになります。

時に、
自己資金を大きく超える金額を
クレジットカードの魔法を借りながら
仕入れてしまうこともあるでしょう。

そうなると、
「稼いでいるはずなのに、支払いに困る月末」
が毎月のように訪れて、
「本当にお金を稼いでいるのだろうか・・・」
「逆にお金に困ってないか?」
と考えてしまうでしょう。

もちろん、数字は正直ですから、
今、物販を完全にストップし、
在庫を現金化して、
債務を全部返し終われば、
あなたが稼いできたはずのお金は
銀行口座に残ります。

そうすれば、
お金は銀行口座にやってきます。

ただ、それをするということは
成長を止める、もしくはスピードを緩めることであり、
ある種の敗北感を味わうことになるのかもしれません。

・・・
と、かっこ良く書いてみました。

多くの人が思っていることではないでしょうか?

「稼いでいるはずなのに、金がない!」

きちんと財務諸表や試算表を付けていないと、
借入やクレジットカードなどの債務や
売掛金、買掛金(これもカードか)などが
複雑に入り組んでしまって、
「いったい、今、自分(会社)のお金はいくらあるの?」
ということすらわからなくなっちゃいますね。

このあたりは
きちんと会計処理してね、というアドバイスしか無いのですが、
もっと根幹的な部分を
考える機会を持ったほうがいいのではないかと思います。

それは
「物販をやり続けてどこへ向かうのか?」
ということです。

例えば、5年後、10年後、
どうしていたいのか?

このまま物販ビジネスをどんどん大きくしていきたいのか?
日々の収入に5万円、10万円をプラスして、
使う時間は最小に抑えるようにしたいのか?
物販ビジネスを核に、他ビジネスを展開していきたいのか?
誰かに売却して、一旦イグジット(EXIT)したいのか?
ある程度の金額になったら、もう成長はやめるのか?
などなど。

最初から考えたほうがいいとはいいませんが、
この記事を読んでいる人の中には
もう3年も4年も物販をされている人も多いと思いますし、
きちんと継続されている方はそれなりの規模になっているでしょう。

永遠に右肩上がりでやっていくのもいいとは思いますが、
それがあなたの人生をエキサイティングにして
充実したものにするのかは人それぞれですね。

例えば、船原の場合。
物販ビジネスをある程度の大きさにして、
しかも自分がいなくても回るような状態にはできました。
そうすると、
なにかさみしい感じというか
手持無沙汰な感じがしてしまい・・・

結局、そのビジネスを核にして、
いろんなビジネスに取り組んでいます。

中にはまったく物販も関係ないビジネスもあります。

この方向性がいいのか悪いのか、
それは今のところわからないです。

いいと悪いをどのような基準で判断して良いかも分かりません。

ただ、確実なことは
今、とてもエキサイティングなビジネスに取り組んでいて、
とても充実しているということです。

お金の増え方やリスクの配分に関しては、
最適とは言えない状態ではありますけれど。

常に自問自答しながら、
自分の胸に手を当てて、進んでいます。

あなたはどうでしょうか?
あなたの物販ビジネスはどこを目指していますか?

最初に言ったように、
目の前の収穫物を刈り取ることはとても重要ですし、
その行為こそがあなたに第一歩を踏み出させてくれます。

ただ、人間は一歩歩く存在ではなく、
どこかに向かって歩いていく存在です。

だったら、どこに向かうのか?

難しいですね。

でも、考えてないと、
気づいたら「こんなハズじゃなかった」場所に行ってしまうかも。