アリババが米国をターゲットにしたマーケットプレイス、
11Main.comの起ち上げ準備をしていることを当サイトで
紹介したのは3ヶ月前のことだが、本格的なオープンに先立ち
試験的に参加しているセラー達からは、11Main.comの方向性が
見えないという声があがっている。

彼らによると、11Main.comが拒否する商品の基準が不透明であり、
また他と比べて出品が容易ではないということだ。

試験参加しているセラーの一人であるLarry Phillips氏は、
ebayで15年以上、また彼自身のサイトを始め、数社でセールスを展開している。

Phillips氏は、アリババが所有する11Main.comが
eBayとAmazon.comと効果的に競争できると睨み、
試してみることにしたと言う。

Phillips氏は11Main.comの切手カテゴリーに出品を認められたが、
「30ドル未満の商品やコレクター商品は不可」
と言われたそうだ。
これにより、eBayでは出品できる商品17,000点 が、
11Main.com では100点にも満たなくなったと言う。

更にその後、コレクティブル カテゴリーの責任者から、
「大量生産されている切手であり、金銭価値が上がらないのはもちろん、
落ちることもある。このような商品は、
単に金銭面だけではない当社の『バリュー』ガイドラインに見合わない」
と言う理由で、一旦は受け入れたにもかかわらず、
商品のほぼ半分を拒否したと言う。

この拒否理由と、Phillips氏いわく
「責任者のコレクティブル界での経験不足」から、
11Main.comでの販売を中止することにしたそうだ。

またこの責任者は、「ebayのバイヤーは格安品を探しており、眼識がない」
ということをほのめかし、ebayとの違いを
はっきりさせたいことが伺えたと言う。

Phillips氏の例えでは、
ebayが大型ディスカウントストアWal-Martで、
11Main.comは大型高級デパートNordstromsでありたいというわけだ。

では、eBayセラーが11Main.coに期待する理由は何か。
11Main.comを 前向きに捉えているセラーは複数いる。

「11Main.comがアリババから起ち上がると聞き、
これは手強い競争相手になるぞと思った」と言うのは、
Cyberontix.comのEric Saeger氏だ。

Saeger氏は、ebayでの販売が35%落ちてから自身のサイトを起ち上げ、
現在はAmazon.comを主に、
ハンドメイド専門のショッピングサイトである
Etsyでの販売も試みている。

Saeger氏も、11Main.comがどのタイプのマーケットプレイスを
目指しているのか、まだつかめていないと言う。

ただ、11Main.comは、eBayとAmazon.comで実績のある
セラーのみを受け入れたいようで、

「確固とした評判を持ち、優れた商品を売るセラー」のみを
欲しがっていると憶測する。

あるeBayのパワーセラーは、
「アリババの創設者、 Jack Ma氏が米国の小規模セラーに
救いの手を差し伸べてくれることを期待している。
11Main.comの出現で、eBayの独占的態度が崩れることは
確実だ。」と言う。

彼らは、ebayと Amazon.comが、よりセラーに好都合になるよう、
変わらざるを得なくなると信じているのだ。

ただ、これらのセラー達も、11Main.comの出品基準の不透明さに
不満を感じている。

後半ではこの出品プロセスについて報告する。

EcommerceBytes.comより引用
http://www.ecommercebytes.com/cab/abn/y14/m05/i13/s03