中国のeコマース大手アリババが、
アメリカでの株式上場を前に注目を集めている。
アメリカのeコマースマーケットへの参入も時間の問題で、
Amazon.comは用心するに越したことはない。
eコマース市場の8割を占める中国で、
売り手と買い手の仲介人のような役割を果たしているアリババの業態は、
アメリカ巨大市場に上手く馴染むとみられる。
ただし、アメリカ市場に参入するにあたっては、
以下の点に気をつけないといけないだろう。
・アメリカ企業であるAmazon.comが、
アメリカの消費者に安心感を持って支持されるのは当然。
この点で、アリババは価格競争のみでは勝てない。
・中国がアメリカ経済に打撃を与える、
という論説に巻き込まれないようにしなければならない。
そのために、アリババは投資家だけではなく、
アメリカ人消費者の中にファンを作る必要がある。
・「革新」という考えはアメリカ人を惹きつけるが、
乱暴なやり方ではなく、拝み倒すようにして道を開拓しなければいけない。
では、アリババが実際どんな戦略を持っているかを見ていこう。
アリババのアメリカ展開サイト11Mainは、
消費者より起業家をターゲットにしているようだ。
アリババはPRサイトで、
「アリババは、確固たるビジョンと使命感を持った起業家を支援します」
とうたっている。
11Mainは、最近アリババによって買収された、
AuctivaとVendioという2つのeコマースベンチャー企業によって運営される。
Vendioの自社紹介は以下の通り:
1999年に設立されたVendioは、
中小企業によるAmazon.com, eBay, Google, Shopzillaといった
オンラインストアでの効率的な経営をサポートします。
毎年8万以上の業者が様々なプラットフォームを通じ、
20億ドル(約2000億円)を売り上げています。
これだけ見ると、Amazon.comの脅威にはなりそうもない。
一方Auctivaは、eBayを通して物販をする人向けのツールを提供している。
しかしウェブの「about us」ページにはこういう記載がある:
Auctivaは2010年にアリババ.comに買収されました。
AliExpressを通じて、低価格の品物を、
小規模貨物可・スピーディな配送でユーザーに届けるお手伝いをします。
AliExpressはちなみに、国際的な工場アウトレット・マーケットプレイスだ。
後半では、肝心の11Mainのポリシーと、
11Mainがアメリカ市場でどうふるまうべきかについて考察する。
readwriteより引用
http://readwrite.com/2014/05/14/alibaba-ipo-amazon-11-main-competition-disruption#awesm=~oExSrhkrgeYnM0
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