前半では、アリババのアメリカ市場参入の体制についてまとめた。
後半では、メインサイトである11Mainが
どのようにAmazon.comに切り込めるかを考察してみよう。

肝心の11Mainのウェブサイトからは、
どんな業者が望まれているのかを知ることができる:

11Mainは、小規模店舗のオーナーと消費者を、
スタイリッシュかつプロフェッショナルなマーケットプレイスで繋ぎます。
消費者がショップを訪れ、ショップと1対1の関係を作るのを容易にします。

シンプルで予算に優しいプラットフォームなので、
業者は商品を低価格で提供することができ、
リピーターを増やすことができます。

11Mainへの登録を奨励するのは、以下のような業者です:
・興味深い、ハイクオリティの商品を、11Mainの重要カテゴリーで販売する業者。

・詳細なイメージ画像と、明確なオリジナル説明を心がける業者。

・迅速かつ安価に、アメリカ発の発送をしてくれる業者。

ここで、アリババがアメリカ市場でどうふるまうべきかをまとめてみよう。

アメリカのeコマース起業家は、大手業者と競い合っても勝ち目はない。
その面で、中国のeコマース起業家に支援されたアメリカのプラットフォームの方が、
より多くのチャンスが見込めるという利点を売り込む。

アメリカで中国の商品を販売するのはいい考えではない。
11Mainをアメリカブランドとして位置づけたいなら、
アメリカ製の商品を売ることだ。

狙い目なのは「手作り工芸品」カテゴリーだ。
これは効率的なアプローチをするのが難しいという理由で、
Amazon.comが独占していない分野だ。
ここにアリババのチャンスがあるかもしれない。

中小小売業者は大手より小回りが利く。
多くの中小業者が、eコマースより以前に手作り工芸品に注目していた。
大手業者はWalMartレベルまで大きくならないと生き残れないが、
中小業者は地元密着型でデジタルを駆使した、ユニークな商売が生き残りの鍵だ。

11Main上の業者は、配達供給の地元ハブになることもできる。
顧客は11Main上の業者でオーダーした商品を、
最寄の同じ業者店舗で受け取ることもできる。

こうすれば顧客は送料を抑えられるし、業者も店に足を運んでもらえるのでwin-winだ。
これはアリババを使う利点となるだろう。

このように、中小企業に焦点を当てた戦略で、
アリババは「アメリカで新規起業のチャンスを作る」
という線でのPRが可能になるだろう。

readwriteより引用
http://readwrite.com/2014/05/14/alibaba-ipo-amazon-11-main-competition-disruption#awesm=~oExSrhkrgeYnM0