アリババのことを知らないアメリカ人が多くいる。
アリババは先日、米国の新規株式公開(IPO)に申請した
中国のeコマース最大手である。株式上場も遠くないだろう。

アリババの昨年の売上高は2400億ドル(約24兆円)で、
Amazon.comとeBayの売上を合わせた額より高いものだった。

企業価値は1500億ドル(約15兆円)以上あるとされ、
歴代1位の新株公募になると予想されている。

アリババはIPOで調達した資金で、中国市場を支配するだけでなく
米国に独自マーケットプレイスを立ち上げ、Amazon.comのような
大手企業の座を脅かそうと計画している。

当初、アリババの事業は米国の商業者と中国の仕入業者が
取引するマーケットプレイスだった。
現在800万の小規模商業者が商品を出品している
Taobaoで小売業を急速に拡大させた。

そして、有名ブランドが出店しているTmallでは高級品市場に進出した。
Amazonのように、アリババは多種多様な事業を展開し、
自身のマーケットプレイスに出品している商業者への銀行融資も始めている。

アリババは驚異的な速度で成長を続けている。
証券取引委員会に届け出たIPOによると、2013年の最後の9ヵ月間で
65億ドル(約6500億円)以上の利益を挙げている。

eBayのような米国企業も急速に拡大する
中国のミドルクラス層と巨大市場に注目していた。

2003年、Meg Whitman氏(eBay CEO当時)は1億5千ドルで
中国eコマース企業Each-netをいち早く買収した。
これによりeBayが中国オンラインショッピング市場の85%を支配することになった。

アリババは資産では到底eBayに及ばなかったが、
中国ローカル市場をより良く把握していた。
2005年まで両企業は互角だった。

アリババはWhitman氏からの提携オファーを断り、
代わりにヤフーから10億ドルの投資を受けた。
2006年にはアリババがeBayを抜いて業界最大手のeコマース企業になった。
それと同じ年eBayは中国市場から撤退している。

後半へ続く

THE VERGEより引用
http://www.theverge.com/2014/5/7/5690596/meet-alibaba-the-ecommerce-giant-with-more-sales-than-amazon-and-ebay