中国におけるeコマースの最大手であるアリババグループが、
IT分野で史上最大規模の株式公開企業になるかもしれない。

アリババは早ければ7月末に、
NY株式市場もしくはナスダックに上場しようとしている。
その株式総額は150億ドル(1.5兆円)と言われる。

Yahoo!とFacebookを合算した以上の従業員数を抱えるアリババは、
中国国内の小包配達の実に60%を占めていると言われる。
アリババは今のところ世界第2位の経済大国におけるeコマース王者だ。

2つのECサイトを合計した2012年の売上は
1700億ドル(約17兆円)に上り、
競合のeBayやAmazonの売上合計のはるか上を行く。

中国のオンライン小売業界が競合相手に満ちていることを考えると、
アリババの独占状態は賞賛に値する。
アリババはどのようにして中国の小売業界を制したのか?

<長い旅路>

アリババグループは1999年に操業を開始した。
アリババ.comは当初、海外バイヤーと地元の生産者をつなぐ
BtoBウェブサイトだった。

このウェブサイトは、アリババ創業者ジャック・マーの、
中国eコマース攻略の2度目の真剣勝負だった。
彼はそれ以前に、1995年にチャイナページ.comという
企業録的なサイトを立ち上げている。

アリババ.comの成功は目覚しかったが、
2000年のITバブル崩壊の際には瀕死の痛手を負った。
アリババグループの真のブレイクは
2003年のタオバオ立ち上げによるところが大きい。

タオバオは、中国最大の消費者向け
オンラインマーケットプレイスだ。

<迅速な相互作用>

タオバオは立ち上げから2年にして、
中国でCtoCビジネスのリーダーだったeBayを追い抜いた。

eBayからシェアを奪うため、タオバオはマーケットプレイスに、
客と売り手が強固な関係を築けるようなツールを用意した。

この戦略は中国人が重要視する
「迅速な相互作用」という考えに基づいている。
これは、ビジネスを始める前に相互作用のある
良質な人脈を築いておくというう考え方だ。

では、タオバオが用意した相互作用のツールとはどんなものだろう?
後半に続く。

The Motley Foolより引用
http://www.fool.com/investing/general/2014/03/23/how-alibaba-conquered-chinas-retail-industry.aspx