中国の電子商取引大手であるアリババは
インドのネット通販会社であるスナップディールへ出資をめぐり、
同社との協議に入ったようだ。

アリババは米国での莫大なシェアを誇る一方、
選択肢の1つとしてスナップディールに投資する考え。
インドで爆発的に成長するオンライン小売業に参入するのが狙い。

アリババはインドのオンライン消費者市場を評価しており、
関係者の一人は「インドはアリババにとって巨大な可能性を秘めている」
と述べた。

今までアリババは海外バイヤー等を通じてしか
インド商人とは繋がっていなかった。
もしアリババがインドのオンライン小売業界に
スナップディールを通じて一足遅れて参入した場合、
業界リーダーであるFlipkartとAmazonとの直接的な競争になる。

スナップディールはインド最大のオンライン通販会社で、
日本の楽天、ソフトバンクを含む他のアジアの複合企業からも
注目を集めている。

共同創業者であるKunal Bahl氏は、
多くの外部投資家が(インドの)オンライン市場に、
ひいてはスナップディールに興味を持っているものの、
スナップディールはいつ、誰から、いくらの出資を受けるのか
正しく見極めるつもりだとコメントしている。

ソフトバンクと楽天からこの件に関するコメントはまだない。

Jack Ma氏によって1999年に創立されたアリババは、
米国消費者向けのポータルサイトを開設することで
Amazonとそのホームマーケットに戦いを挑んでいる。
インドにおいても、4年間のB2B販売経験を経たアリババが
消費者向け市場に進出すれば熾烈な競合となるであろう。

一方2013年にインドのオンライン市場に乗り出したAmazonは、
ビジネス向けEコマースのポータルサイトを開設することで
すぐにオンラインの卸売取引にも参入すると期待されている。

国際的な巨大企業の参画は
インドのオンライン産業における更なる競争を招くであろう。
それでなくともインド国産のオンラインポータルである
Flipkartやスナップディールは去年から
イノベーションや技術、そして広告への投資を急増させているのだ。

The Economic Timesから引用
http://articles.economictimes.indiatimes.com/2014-09-18/news/54068056_1_kunal-bahl-snapdeal-alibaba