Amazonは配送業務の掌握により、
店舗型小売業への挑戦を強めていくと見られている。

シアトルタイムズは、Amazonが最近、ワシントン州・ケントに
新しい物流センターを開業したことを報じている。

従業員が仕分や配送の準備を行う
従来のフルフィルメントセンターとは違い、
倉庫では密封された荷物がコンベアーベルトで移動し、
従業員やコンピューターが荷物を仕分けし
それぞれの郵便局への配送準備を進めている。

また同紙は、配送スピードの加速化は
Amazonにとって最優先課題だと述べている。

Amazonは配送過程を管理することで、
日曜日でも配送が可能となるサービスを昨年、発表した。

物流センターは輸送費削減にもつながり、
購入したものを直ちに持ち帰れるという
実店舗の一番の利点にAmazonをまた一歩近づけることになる。

特に昨年のクリスマスシーズン以降、
Amazonにとって物流管理は重要事項となった。

というのも、同社は昨年、
顧客にクリスマスプレゼントが届かないという、
UPS社による配送遅れに直面したからだ。

当時は、小売業者らの配送予測が現実的でないなどの
多くの非難が上がった。

また、同紙によると、Amazonは同様の物流センターを
アトランタ、ダラス、ヒューストン、フェニックス、
ニュージャージー州のアヴネル、
そしてカリフォルニア州のサンバーナディーノにも開業したという。

以下、新しい物流センターの仕組みだ。

シアトルに住む顧客からのDVD注文を例にあげてみよう。
以前はサムナーのフルフィルメントセンターで
従業員が商品を箱に入れ、それをUPSやFedExといった物流会社へ渡し、
配達されていた。

しかし、現在は、他の多くの小包と一緒に通常、
1日か2日間で到着するケント行きの配送トラックへDVDを載せ、
そこで従業員が郵便番号別に仕分けをし、
パレットへ積み付け、地元の郵便局へ運ぶ。

現在のところ、運び込み先は米国郵政公社だけで、
朝6時から8時に到着すれば、その日の配送便に間に合うという。

一方、ウォールストリートジャーナルは、
Amazonが独自の配送ネットワークのテストを
サンフランシスコ周辺やロサンゼルス、
ニューヨークで行っていると報じている。

Amazonのスピーディーな配送はeコマースや
フルフィルメントを試みている実店舗に対する挑戦であり、
さらにGoogleのようなテクノロジー企業は、
配送ビジネスへも足を踏み入れている。

小売業はeコマースを最大限に利用し、
顧客のニーズに最も合う配送を提供する方法を見つける必要がある。

THE WALL STREET JOURNALより引用
http://blogs.wsj.com/cio/2014/07/22/amazons-sortation-centers-bite-off-more-of-deliverys-last-mile/