ResearchFarmの最新の調査で、
なぜ日本では楽天がAmazon.jpより成功しているのかが分析された。
調査から、両企業の戦略には4つの重要な違いがあり、
それによって楽天の成功を導きだしていることが分かった。

1つ目は、楽天はAmazon.jpよりも
多種多様なエコシステムを備えているということ。

2つ目は、楽天がスーパーポイント付きのサービスを行っていることだ。
この成功しているポイントサービスはあらゆる分野で利用できる。

つまり、楽天市場の買い物で得たポイントを使って、
楽天トラベルサイトで予約することが可能ということだ。

会員のポイント交換使用率は2013年で55.4%あり、
ポイントシステムの人気が高いことがわかる。

3つ目の違いは、業者と直接張り合い、
わずかな管理しか行わないAmazon.jpと比較して
楽天は第三者販売業者に対し
とても優しい環境を提供しているということだ。

調査から日本で楽天がAmazon.jpより成功している3つの要因が分かっている。
まず、楽天は第三者販売業者と張り合わず、
個々の業者に対し高いレベルでケアを行っていること。

2つ目は、業者がスーパーポイントを活用して、
オンラインとオフラインチャネルを結びつけられるということ。
それにより、小規模な個人店であっても
マルチチャネルを構築できるようになる。

3つ目は、顧客サービスや金融事業によって、
楽天はAmazon.jpよりはるかに多いチャネルを獲得していること。
さらに、楽天はオフラインの事業展開にも目を向けている

最後の違いは、楽天が楽天自身を
プレミアムマーケットプレイスとして位置付けていることだ。

楽天はプレミアムやラグジュアリ商品を好む傾向の高い
日本消費者に応じて、高品質な商品や業者を重要視している。
日本における2013年の楽天の平均商取引額は
5924円だったのに対し、Amazon.jpは3311円と大差を付けられている。

Amazon.jpが1位を獲得できていないeコマース市場は日本だけだ。
楽天の独特のビジネスモデルがAmazon.jpの脅威となっている。

楽天が海外市場でもこのビジネスモデルを展開した場合、
脅威になることは明白だ。

しかし、日本で成功していても、
そのビジネスモデルを海外で展開することは容易ではなく、
海外で同じエコシステムを導入するには
多額の投資が必要になるとResearchFarmは見ている。

だが、企業はAmazon.jpがなぜ1位を獲得できないのか
日本の楽天ビジネスを研究するべきだろう。

Retail Timesより引用
http://www.retailtimes.co.uk/rakuten-versus-amazon-battle-online-supremacy/