長い物には巻かれろ。それが最善の策かもしれない。

上記、メッセージはシカゴで行われたeコマースイベント
「Internet Retailer Conference and Exhibition」
への出席者に向けて送られたものだ。
会議ではなぜAmazonは成長し続けているのかという点に話題が集中した。

ChannelAdvisor Corp のCEO、Scot Wingo氏によると、それは、
送料無料化に対する支援や
フルフィルメント・オペレーションの拡大によるところが大きい、という。

また、世界100カ所以上で倉庫を運営していることや
北米にフルフィルメント作業用敷地、
約5000万平方フィート(465万平方メートル、1395000坪)
を持っていることなどが、
同氏やAmazonの監査役を務めるeコマースアナリスト、
Colin Sebastian氏によってあげられた。

また他の小売業者がAmazonで取引きをできるようにしたことも
成長につながった。取引はまず、書籍から始まりその後玩具へと広がりを見せ、
今では約200万人におよぶ小売業者がさまざまな商品を販売しているという。

Amazonでは商品の販売や販促強化のために、
取引業者からあがってくるデータを使うことができたとWingo氏は言う。
例えば、2014年度版Internet Retailerトップ500ガイドで
ナンバー1とされる小売業者は、人気商品に目星をつけ
自社でそれを販売しているという。

その一方で、同氏が強く否定したのは、
Amazonはその最大の利益チャンネルの1つに相当する小売業者を
つぶしたいのではという考えだ。

100ドル(10000円)の野球バットの販売例を挙げると、
バットを販売することにより、小売業者は利益を4ドル(400円)と見込む。
一方、Amazonは研究開発資金やマーケティング費用を支払う必要がないので、
利益は実質、7ドル(700円)かもしれないからだ、と説明した。

AmazonプライムはAmazonが拡大していきたい分野を示している、
とSebastian氏は述べた。
さらにAmazonプライムの年会費は99ドル(10000円)だが、
メンバー数はおよそ2500万人。

しかし、メンバーの家族もサービスを利用できること、また、
会費無料という特典を学生やあるグループには与えていることなど考慮すると、
実際には約5000万人の消費者にそのサービスが届いているということだ、とも述べた。

「Amazonは戦いに備えて準備をしているのだ」とSebastian氏は述べた。

internetRETAILERより引用
http://www.internetretailer.com/2014/06/10/amazon-gears-e-retail-battle