Amazonの新スマホ(Amazon Fire Phone)の出荷が7月25日に始まったが、
ほとんどのオンライン小売業者は技術的な準備ができていない。
Fire Phoneの画面に自社サイトをきちんと表示し、
消費者の使い勝手をはかっている業者が
現時点ではごくわずかであることが最近の調査でわかった。

モバイル・ウェブ技術支援会社 Yattaが
オンライン小売り大手150社のサイトをテストしたところ
Fire Phone では78%の業者が、
マウスやキーホードで操るデスクトップ版のサイトをそのまま表示していた。

指でタップ、ズーム、スライドしてサイト内を自由に動くことができない
モバイルショッピングは心地よいものではない。
これではコンバージョン率(サイト訪問者が商品購入に至る割合)も低そうだ。

Fire Phoneでショッピングサイトを問題なく使えるように
技術的に準備をしていた33社(全体の2割)は
Gymboree, PetSmartと Spanx.comなどだ。

きちんと表示できなかった117社のサイトは、
技術的にはFire Phoneを携帯端末として把握していないことになる。

Fire Phone に関する限り、この現状では多くの業者が、
既に価格や無料配送などで勝っているAmazonとの競争にますます不利になる。

またAmazonはFire Phoneユーザーに対し、
無料2日配送などの特典のある Prime Service を
無制限に使えるようにしているため、
ギャップは更に広がることになる。

携帯画面に古いデスクトップ版を表示するのは
オフラインであるのと同じ。
Fire Phoneユーザーは、より安く気持ちよく買い物ができるAmazonを選ぶことになり、
商機をのがした業者の金額的ロスは膨大になることが予想される。

multichannelmerchant.comより引用
http://multichannelmerchant.com/news/1-5-retailers-ready-amazon-fire-phone-27072014/