オンラインで買い物をすることがごく普通になったシンガポール。
だがセキュリティーに不安を持つ消費者が未だに多いのが現状だ。

この事実は、オンライン決済会社PayPalが
調査会社GfKを通じ、過去6ヶ月にオンラインショッピングをした
シンガポールの消費者1020人(18〜45才)を
対象に行った調査の結果に表れている。
以下詳細を見よう。

シンガポールでは消費者の約78%が
月に一度はオンラインで買い物をし、
66%が過去三ヶ月に100シンガポールドル(約8千円)以上使った。
また55%が一ヶ月に一度はショッピングに携帯端末を使っている。

57%は個人のカード情報が犯罪者の手に渡ることを恐れ、
20%は初めて使うサイトにクレジットカード情報を渡すことに
不安を感じている。
11%は注文した通りの品物が届くかどうか、
7%は不良品が届くのではないかと心配している。

オンラインショッピングで実際に詐欺にあった人は
全体のわずか9%だっが、傷物商品を受け取ったり、
支払い後、商品未着を経験した人は36%いた。

海外サイトについては消費者の不安はさらに高まる。
回答者の89%が国内の業者との取引きより信用が持てないと感じている。
だがオンラインショッピングの4分の1を
海外サイトでする人が全体の55%いた。

約62%の回答者が有形の商品より
無形のデジタル商品の購入(ダウンロード)に安心感を持っていた。
その逆は54%だった。

69%はオンラインリスクを軽減するために、
名の知れた信用ある決済システムを使うと答えた。
お金を払う前に業者の評価をソーシャルメディアなどでチェックする人が66%、
不正取引き、傷物商品や商品未着に関して
サイトの顧客保護ポリシーを確認する人は61%いた。

クレジットカード情報を渡さずに買い物ができるサイトに
安心感を持つ人が全体の52%を占めた。

PayPalの東南アジア担当マネジャーRahul Shinghl氏は
「この調査で興味深いのは、シンガポールの
大半のオンラインショッパーが、
実際に詐欺にあった経験がないにもかかわらず、
犯罪に巻き込まれることに大きな不安を持っていることだ。

消費者がセキュリティー不安からショッピングを控えれば
eコマースの成長は阻まれる。
消費者の不安を軽減する対策が必要だ」と書面で表明している。

PayPalはシンガポールのeコマース市場が
2015年に約44億シンガポールドル
(3,530億円)に達すると試算している。

zdnet.comより引用
http://www.zdnet.com/sg/singapore-shoppers-still-anxious-about-online-security-7000032236/