全聾の作曲家の佐村河内守さんという人がいて、「現代のベートーベン」とまで評され、CDは10万枚も売れた。

のに、実は違う人が作曲してました。

という事件?話題?でもちきりですね。

この件に関して、乙武洋匡さんがとても参考になる記事を書いています。

佐村河内氏(名義)の作品を酷評する人々の心理とは

詳しくは読んでいただきたいのですが、つまりは「コンテンツ」(内容)というのと「コンテクスト」(文脈)というのがあって、どちらでその作品を評価するかというのは、その人次第だなーということです。

この事件自体、僕は興味なかったのですが、この記事を読んで気づいたことがあります。

物販でも「コンテンツ」と「コンテクスト」は大事ということ。

僕は物販を始めた当初「商品がよければ売れる」と思ってました。
つまり、欲しい商品を欲しがっている人がいる場所に置いていけば、売れるし、金が稼げると思ってました。

これは「コンテンツ」の考え方です。

人は「商品」にお金を払ってるんだな、ということですね。

それはもちろん物販の基礎となることで、そういうことを愚直にやってたら資金ほぼゼロの状態から2年で年商1億くらいまではいきました。今でも、 資金さえあれば、その方法で10倍から100倍くらいの年商は狙えると思います。

一方、物販にも「コンテクスト」の考え方があります。

極端に言うと商品に文脈をつけくわえることで、同じ商品でも利益率を変えることができる、つまり同じ商品でも高く売ることが出来ます。

当社の例で言うと、とある商品を市場価格の10倍以上で売っていたことありました。

ヤフオクで普通に出しちゃうと1000円も値段がつかないのに、違う販路でまったく違う方法で売ると15000円くらいで売れます。(現在進行形なので、具体的に言えなくてすみません)

何に人はお金を払うのか?僕はずっと「価値」だと思ってました。

ただ、その「価値」はその商品が持っている価値とその人がその商品に対して持つ価値があります。

前者を見るのが「コンテンツ」を見ること。
後者を見るのが「コンテクスト」を見ること。

販売する場所にもよるけれど、後者を重視した物販のほうが利益率は高くなります。その分、販売方法が複雑になります。(広告費も余分にかかります)

利益率が高いんだったら、後者を追求したらいいのかというと、それは違います。

というのも、最初に言ったように、前者、つまりコンテンツだけで押し切るような物販でも、資金さえあれば、スケールアップできるからです。

どっちがやりたいのかが、結構重要なのかなと。

そして、明らかに
前者の方が向いている人
後者の方が向いている人
がいます。

コンテンツ重視の物販が大得意な人(僕はどちらかというとこっち)
コンテクスト重視の物販が大得意な人
両者を組み合わせることが出来る人。

もし行き詰まったのなら、自分の中でのコンテンツとコンテクストの重要性を交換してみてはどうでしょう?

ちがった可能性が見えてくるかもしれません。

追伸

どうも・・・昔からコンテクスト部分に価値を見出すことが僕は苦手なんですよね。

というか、過剰なコンテクストをくっつけて売ってくる人に嫌悪感すら覚えます。

ま、両者が納得するのであれば、好きにやればいいですけれど。

価値って何なんだろなということをずっと悩んでいる感じです。