楽天は10月、アメリカのIT企業Ebatesを
10億ドル(約1200億円)で買収した。

Ebatesはサンフランシスコに拠点を置く
eコマースロイヤリティ・アフィリエイトサイトで、
Ebates上で買い物をした顧客に
キャッシュバックプログラムを提供している。

楽天の重役、飯田恭久氏はこう語る。
「マーケットプレイスのモデルを止めるわけではありません。
しかしアメリカでのビジネスを調整するには、
eBatesと一緒にやっていく必要があるのです」

アメリカ進出に当たっては、半年以内にシリコンバレーに
本部を建設する予定だ、とも語る。

2013年、Ebatesの250万人の会員は、
Ebates上の2600の小売業者で22億ドル分の買い物をした。
Ebates会員が買い物をする度に業者がEbatesに手数料を払い、
その手数料の半額が買い物客に回される仕組みだ。

飯田氏は、Ebates上の業者の数は今や3500を超え、
2014年の年間売り上げは30億ドルに達するだろうと言う。

インターネットリテイラーアジア500のN0.2につけている楽天は、
5年以内にアメリカのEbates会員が100億ドルを消費するだろう、
と期待している。

楽天の第3四半期報告では、
日本の楽天市場は昨年比11.3%増の4795億円だった。
一方、楽天の国際マーケットプレイスの純利益は
昨年比9.2%増の320億円だった。

しかしEbatesの歳入はその2倍以上の738億円である。
これは楽天の第3四半期の総売上を27.2%増の5853億円に引き上げるだろう。

Ebatesのロイヤリティープランを使い、
楽天は日本でのポイントプログラムの成功を
アメリカにも導入しようとしているわけだ。

飯田氏は、ウェブ上の様々な業者で使用できる
Ebatesのキャッシュバックモデルが、
ひとつの業者やブランドでしかポイントを使えない
従来のポイントプログラムの概念を打ち破り、
アメリカの消費者に浸透することを願っている、と付け加えた。

internet RETAILERSより引用
https://www.internetretailer.com/2014/12/01/japans-rakuten-bets-loyalty-it-seeks-us-foothold