eBayは12月に終了した2014年第四4半期の決算報告を行い、
今後の方針についても触れた。
以下その詳細を見る。

同期の米国市場における自動車を除く
販売総額は前年比3%増化した。
一方、新規顧客数は前年比割れだった。

パスワード漏洩問題と、
Google検索システムの変更
(小売業者が検索の上位に出てこなくなった)が
主な原因とみられる。

今後については組織をシンプルにして
業務に集中し競争力を高める計画だ。
具体的にはPayPalの分離独立を2015年第二4半期に向けて準備中。
eコマースの技術部門であるeBay Enterpriseの上場
あるいは売却の可能性も探る。

また世界全体で7%(2千4百人)の人員を削減する。
これらの結果、2015には3億ドル(300億円)のコスト削減が実現できる。

米国市場での3%の売上げ増はeコマース全体の成長率
(comScoreの試算では12月と11月に15%、
モバイルを含むとさらに拡大)を下回った。
Google検索エンジンの変更やパスワード漏洩の影響が出始めた
第三4半期(7%)を除き二桁成長を続けていた
ここ数年の傾向がここに来て変わった。

世界全体では自動車を除く総売上が前年比1.6%増の218億4900万ドル、
そのうち米国市場が去年同様61%(133億ドル)を占めた。
米市場での売上げが年率3%増加したのに対し、
世界全体は1%増に止まった。

マーケットプレース部門の純収入は4.4%増の23億3200万ドルを記録した。
同部門が同4半期中に獲得した新規顧客は290万人、
前4半期の340万人を下回った。

通年の新顧客数は1490万人に上ぼり総顧客数は1億5500万人になった。

eBayと提携している決済サービス
(主にPayPal とBill Me Later )の使用者は
2014年末までに13%増の1億6200万人にのぼり、
PayPalは第四4半期だけで460万人の新規ユーザーを獲得した。

PayPalの収益は17.8%増加し、21億6300万ドル、
取引き量は23.7%増え642億9600万ドルになった。

GSI Commerce (現eBay Enterprise)
からの売上げは8.8%増の4億4300万ドルだった。

eBay全体の第四4半期の純収入は8.6%増の49億2100万ドル、
純利益は前年同期比10.1%増の9億3600万ドルに上った。

「予期せぬ出来事(詳細は以下参照)に気を取られたにもかかわらず、
2014年は二桁成長と堅調な売上げ増、キャッシュフローの確保が実現できた。
これは当社の底力の強さの表れだ」とeBayCEOのJohn Donahoe 氏は言う。
「今期はPayPalにとっても良い四半期だった。

PayPalを2015年後半に分離独立する計画はBayの戦略にプラスになるはずだ」。

予期せぬ出来事とはまず五月にハッカーの攻撃に会ったこと。
eBayのデータベース内にあった145万人の顧客パスワードと、
金銭的なものを除く個人情報が盗まれた。

また、Googleのパンダ検索エンジンのアルゴリズムが変わり
eBayが検索結果の上位に出てこなくなったことも大きい。

「第二4半期には新規顧客数の伸びが減り、
第四4半期までに悪影響が重なっていった。
(中略)パスワード変更のリクエストに対し、
上顧客以外の顧客の対応は予想以上に遅かった」
とDonahoe氏は言う。

更に「ドル高は海外取引きにマイナスになり、
輸出減などが第四4半期の北米の業績に影響した。
競争の激しい環境が、これらの出来事の影響を大きくした」。

投資家Carl IcahnとのPayPalの将来をめぐる醜い争いを経て、
eBayはPayPalの分離独立に合意、5人の重役を解任、
Icahn Capital会長のJonathan Christodoro 役員を
eBay取締役会に迎えることになった。

売却予定のeBay Enterprise は
eBay自体ともPayPalとも「相乗効果が限定的」としている。

「2015年も厳しい年になりそうだ。業績はさらに悪化し、
底打ちと回復はまだ先のことになりそうだ。やるべきことがまだある」
と Donahoe氏は結んだ。

internetretailer.comより引用
https://www.internetretailer.com/2015/01/21/big-changes-ahead-ebay