パレスチナ人の活動家、アジズ・アブ・サラ氏は観光業を通し、
人々を結びつける面白いアプローチをしています。

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彼が実行しているのは、
例えばイスラエル人とパレスチナ人の旅行者にガイドをつけ、
一緒に観光案内をするというもの。

敵対している民族の旅行者は
全く違った視点や宗教観、歴史観で旅行を楽しみ、お互いに話をします。

わたしたちには先入観や愛国心というバイアスがかかっています。
そして、それによって無意識に人を隔てる壁ができてしまうのですが、
この壁を打破するのに最適なのが一緒に旅行をすることだとアブ・サラ氏は語ります。

ただ名所をまわって、きれいなホテルに泊まって、写真を撮る旅行ではなく、
難民キャンプに行ったり、一緒に他民族の伝統料理を食べる――

アブ・サラ氏の提案する旅行では、
そうやって個々人が深く結びつくことで壁を打ち払い、
世界中に強い絆を作っていきます。

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1年間に旅行する人が10億人とも言われる現在、
その10億人が誰かと深く結びつく旅行を楽しめば、
人や民族の間に立ちはだかるどんな壁も打ち壊せるのではないでしょうか。

アブ・サラ氏は世界を変えるため、新しい旅行の形を提案し続けています。

TED Ideas worth spreading* より引用