AmazonがインドのFuture Group小売チェーンと提携を行った。
これは、両社にとって大きな流通機能を獲得するもので
地元のeコマース企業に警鐘を鳴らしている。

提携はAmazonでFuture Group製品を販売するだけでなく、
データ共有、ブランド提携、そして、流通網も共有するものになる。

Amazonはこの提携によって
インドeコマースで大きな障壁となっていた
ロジステックに対処できるようになる。
Future Groupは商品をインド全体の小売店に卸しているので
この流通網がAmazonの能率を高め流通範囲を広げることになる。

反対に、Future Groupにとっては
現在、Amazonがインドで保有している
19,000の住所を利用して市場を拡大することができる。
Amazonの受注処理システムによって
配送コストも減らすことができるだろう。

また、Future Groupはアパレル、食品、
消費者製品で独自のブランドを所有しており
これらの製品が現在Amazonストアで販売されている。
2つの企業が提携したことにより
Amazonが独占的に販売する
オリジナル製品を作りだすと見られる。

インド最大の民間複合企業の1つであるFuture Groupは
大型スーパーマーケット、電気店、スポーツ用品店といった
10種類の小売りチェーンを展開している。
従業員は30,000人で、毎年3億人の顧客が利用している。
創業は1987年で、2007年の売上高で
10億ドル(約1050億円)を突破した。

「Amazonとの提携は、Future Groupの
eコマースへの純粋な事業展開となる。
これは我々にとって意義のある一歩だ。」と
Future Groupの会長は話す。

Amazonはここ数か月間、
インドのeコマース企業Flipkartに真っ向から勝負を挑んでいる。
Flipkartが10億ドル(約1050億円)の
資金拠出を発表したちょうど1日後に
インドのオンラインマーケットプレイスAmazon.in の
事業展開を拡大させるため20億ドル(約2100億円)の再投資を行うことを発表した。

Amazonが参入した昨年6月から1年以内で、
総売上が10億ドルを突破した最速の国がインドである。
「参入している他の新しい市場よりもインドは成長が非常に速い。
我々がインドで大規模な投資を行うのは
成功できる確証があるからだ」とAmazonのCEOは述べている。

2016年までに、インドのオンライン消費者の数は4000万人に増加し、
eコマース市場は85億ドル(約8925億円)に拡大すると見られている。

TECHINASIAより引用
https://www.techinasia.com/amazon-partners-future-retail-to-become-click-and-mortar-in-india/