こんにちは、武藤です。

海外販売において年商が増えていくると気になるのが
リスクヘッジです。

海外で商品を販売する輸出業者やメーカーさんは
生産物賠償責任保険(PL保険)に加入するのが一般的です。

特に訴訟大国米国においてはAmazon販売業者が
メーカーと連名で訴えられたこともあり
私もPL保険に加入しています。

ただ、米国Amazonでプロマーチャントとして販売する際に、
さらに広義の保険加入に同意されているのをご存知ですか?

私もつい先日気が付きました。

これはCommercial General Liability Insuranceという保険で、
略称はCGL、日本語で企業総合賠償責任保険と呼ばれています。

厳密には英文契約と日本語契約とで内容は異なりますが、
いずれも生産物賠償責任(PL)のみならず、
以下すべてをカバーします。

製造物責任(product liability)
完成作業責任(completed operations)
施設・業務責任(premises and operations)
独立請負人責任(independent contractors)

この保険への加入義務が発生するのは、
3ヶ月間連続で売上が1万ドル(100万円強)を超えた場合、
もしくはAmazonが要求した時点から30日以内です。

ただ、売上が100万円を超えても
Amazonは通知を行わないので実際に加入するかは迷うところ。

保険金額は1億円とハードルは低いのですが、
以下のように追加の被保険者にAmazonを追記する必要があります。

“Amazon.com, Inc., its affiliates and assignees
are additional insureds, as their interests may appear”

ただ、こうした表記は日本の損保会社さんには嫌がられますので、
月間の売上が数百万、数千万円と増えてきた段階では、
現地法人として加入ておいたほうがベターかもしれませんね。

ノマドエクスポーター アマゾン海外販売編