先日発表された「世界マルチチャネルの中国デジタル消費者」
という論文で、デジタル化が進むにつれて
オンライン消費者行動が変化してきていることが明らかにされている。

「2016年までに、インターネットユーザーは7億3千万人を超え、
オンラインショッピングを楽しむ消費者は3億8千万人を超える。
従来のマーケティング手法に変化を加え、
デジタル消費者の理解を深める必要がある。」
と論文の執筆者は語っている。

オンラインショッピングに関する調査の結果によると
ほとんどの中国消費者が買物を2、3のウェブサイトでしか
行っていないことが分かった。

また、購入前の商品調査に多くの時間を費やしていること、
ブランドの公式ホームページへアクセスするのではなく
ソーシャルメディア等の口コミによる商品情報を好むことが明らかになった。

消費者行動というのは購入する商品、
オンラインまたはオフラインどちらで購入するかによって
変わってくるものであるが、
いずれにせよ、消費者はできるだけ賢く買物したいと考えている。

つまりこれは、消費者はできるだけ多くの情報を得て、
商品調査を入念に行っているということを意味している。
一般的に、商品調査はeコマースサイトや
ウェブ検索で見つけたサイトで行われている。

消費者は、実際の購入を10分から20分で行うが、
調査時には平均で10のウェブページにアクセスしている。

論文の共同執筆者は「この新しいマルチチャネル環境を利用して、
ブランドや商品を調査し、購入してもらい、
ブランドや商品を気に入ってもらうという消費者行動を
生み出すことができる。」と述べている。

デジタルコマースで成功したいと考える企業は
消費者がオンラインとオフラインで様々なプラットフォームを
利用していることを忘れてはいけない。

実際の店舗、ブランドのウェブサイト、アプリ、ソーシャルメディア、
パソコン、スマートフォンなどを活用して
絶え間なく消費者に情報提供する必要がある。

また、オンライン上の「お勧め情報」を消費者が好む傾向を活用し、
商品ごとに異なる消費者行動に応じて
そのアプローチ方法を変えていくことが成功の鍵になるだろう。

4Hoterliersより引用
http://www.4hoteliers.com/news/story/12500