スマホ、タブレットなどのモバイル端末ユーザー数が11億人と、
世界第一位になった中国。

それらを経由した商取引(モバイルコマース; 略してmコマース)の
市場規模はまだアメリカの半分だが、
モハイルがオンライン総売上げの5割を占める日は遠くなさそうだ。

mコマースの取引量と収益の大幅増に備え、
Dangdang やYihaodian など地元のeコマース大手は
着々と準備を始めている。

iResearchによると中国のモバイルコマース市場は
2012年から2013年の一年で$78億から$157億に倍増した。

2010年の$4億と比べると39倍以上の伸びとなり、
このペースだと2015年には$414億との予想がでている。

この勢いは2012年から2013年の間にmコマースの総売上げを
$209億から$342億に64% 増やした
アメリカ(Internet Retailer調べ)をはるかにしのぐ。

「近い将来中国人消費者のオンラインショッピングの大半が
モバイル端末経由になる」とForrest Researchの中国アナリスト
Kelland Willis は言う。

11億の潜在モバイルショッパーを抱える中国で
「企業がモバイルコマースを強化すれば、
この国のeコマース市場全体が次の高みに到達するだろう」とも予測している。

Internet Retailer は今年、
ネットベースの売り上げ上位500の中国小売り業者を、
業績などのデータや関連記事と共に新しい電子版企業ガイドChina 500に掲載した。

その10位に位置するDangdang は1999年の書籍に始まり、
今では幅広い商品を自社サイトで販売している。
同社によると、サイトへのアクセスの40%はモバイル端末経由、
その売上げは2013年$1億5400万と、eコマース全体の10%を占めた。

Dangdang は「顧客がモバイルコマースに慣れるよう、
国内の競合他社に先んじて便宜をはかっている」
と最高財務責任者Jun Zouは言う。

その第一がモバイルサイトのアップデートだ。
検索の高速化とログインページの刷新で、
登録会員が過去の購入記録などの個人情報を
いち早く見られるようにする。

また「顧客の属性(年齢、性別など)や
会員一人一人の行動記録などのデータを数多く集め、
個人別おすすめ品情報などのモバイルアップデートを
増やせるようにした」とZou氏。

オンラインに特化した食品販売大手Yihaodianは
China 500の5位にランクする。

2013年のモバイルコマースの売上げは$5億7000万、
ネット売上げ全体($19億2000万)の3割にすぎないが、
中国最大級のネット量販店になるという大志をいだく同社は、
数年でモバイルコマースの割合を5割まで引き上げようともくろんでいる。

買い物にスマホとモバイルインターネットを使う中国人消費者の増加と
eコマース市場の拡大をにらんでアプリをアップデート、
検索機能を強化して、在庫340万点の商品をよりアクセスしやすくした。

創業者兼社長のYu Gang は今年後半に大きな改革を予定していることも示唆した。
「中国でモバイルコマースが大きくなった今こそ、大きく打って出るとき。
マーケットシェア大幅拡大のチャンスを握っている」と言う。

internetretailer.comより引用
http://www.internetretailer.com/2014/02/19/china-web-merchants-see-future-and-its-mobile