中国は、スマートフォンを利用してネットショッピングを行う
消費者の数が世界一位であることが、
アカウンティングファームPwCの調査でわかった。

この調査は、ネットで買物をする1万5千人を対象に
15の地域で行われた(その内、900人が中国の回答者)。

スマートフォンを使ってオンラインで商品を購入している消費者の割合は、
米国では32%だったのに対し、中国では71%に上ることがわかった。
中国消費者は、米国消費者と比べてオンライン取引に
非常に積極的であることがわかる。

中国・香港PwCのデジタルコンサルティング長
Colin Light氏は次のように述べている。

「モバイルを利用したネットショッピングは
中国が世界で一番進んでいると言えるだろう。
だが、ネットで購入してくれた消費者を
実際の店舗へ足を運ばせることができている小売業者は、ほとんどいない。
オンラインの利益をオフラインにもたらすことは非常に重要である。」

利用したい店舗で買物しながら、オンライン上で商品を調べたり、
商品の支払いや予約をしたいと考える消費者は、
これから更に増えていくだろう。
したがって、オンラインとオフラインのサービスを
更に統合させる必要がある。

小売業者は、実際の店舗という1つのチャネルに対応している
ビジネスモデルを「すべてのチャネル」に対応できるよう
作り変えることが重要である。

また、他の地域に比べて中国消費者は
より積極的にインターネットをソーシャル利用していることが
この調査で明らかになった。
商品を購入するためにソーシャルメディアを利用している消費者の割合は
国際的な平均が48%だったのに対し、中国消費者は86%に上った。

中国市場を独占しているAlipayのモバイル決済サービスを利用した
モバイル決済サービスの需要も中国では高まっている。
大手eコマース企業Alibabaのグループ会社であるオンライン決済Alipayの
昨年の総商取引額は9060億元(1.1兆香港ドル)に達している。

South China Morning Postより引用
http://www.scmp.com/business/china-business/article/1483316/chinese-find-their-calling-smartphone-shoppers