中国の消費者は海外ショッピングサイトで多くの商品を購入している。
それにより、さまざまな物流業者による
中国への配送サービスが導入されている。

最近で言えば、ヤマトホールディングス(以下、ヤマト)と
中国郵政集団公司(チャイナポスト)との提携だ。
これにより日本のネット通販業者から中国の消費者への迅速な配送を目指すという。

ヤマトとチャイナポストによる共同配送は4月より始まる。

チャイナポストは郵政事業を担う国営企業であり、
配送業務を中国全土へと拡大している。

荷物は日本国内ではヤマトが集荷し、羽田空港から上海へ空輸。
その後、チャイナポストが消費者のもとへ届けることになる。

国土交通省によるとヤマトは日本最大手の配送業者であり、
国内での配送業務の42.7%を担っているという。

しかし、2010年に中国進出を果たしたものの
現在でも配送地域は上海のみにとどまっている。

ヤマトは中国の関税当局とともに輸入手順の簡素化や通関にかかる
時間の短縮化を進める予定だ。

このサービスを利用する中国の消費者が
注文の際に関税を支払うことにより、配送時間の短縮を図るという。

ヤマトによると、現在、上海のネット通販利用者が
品物を受け取るには発注から10日はかかるが、
この新サービスを利用すれば3日で手元に届くという。

送料は1キロ(2.2ポンド)まで約2000円(20ドル)、
2キロまでは約3500円(34ドル)ということだ。

中国最大のネット通販を運営するアリババ・グループ・ホールディングスも、
米国のネット通販サイトから中国の消費者への配送を容易にする
同様のサービスを展開中だ。

中国では日本ブランドをはじめ海外ブランドの人気が高い。
中国のネット通販に関する調査・コンサルティングを行う
中国電子商取引研究センターによると、2012年、
中国のネット消費者が日本の通販サイトから購入した品物は約600万点、
支出額は1200億円(11億7000万ドル)に上ったという。

また、受注額は今後、2020年までに9000億円(88億1000万ドル)に
達すると見られている。

internetRETAILERより引用
http://www.internetretailer.com/2014/03/28/new-service-speeds-deliveries-japanese-retailers-china