1億8900万円の賠償命令 前編
の続きです

前回では多額の賠償命令が出た事件を通じて、
PL法やその保険についての説明を行いました。
今回はその話の続きになります。

http://www.kokusen.go.jp/pl_l/index.html

ここはPL法による訴訟を
まとめてくれていて
見てもらうと分かる通り
健康食品や化粧品が圧倒的に多いですね。

そして星の数ほどある物の中で
PLの責任を問われることは
かなり率は低いです。
これは危険物だとしてもです。

僕の主張としては
車を運転するなら
自動車保険に入りますよね。

自動車保険を入ったからといって
無茶な運転をして人を
ハネたらダメですよね。

僕は慎重派なので
車を運転しているのに
「保険入ってないんだよ」という人を見て
恐いな~と思っているだけです。

「過去に危険物を
売ってしまったのですが
どうすればいいでしょうか?」

この質問が多かったので
僕の意見を伝えると

顧客リストを保存しておいて
お客さんから不具合の報告があった時は
他のお客さんに知らせるようにすると
良いと思います。

過去に売ってしまったものは
仕方ないですし
そもそも法を犯している訳では無いです。

ですので、
「気にするな」というのは
おかしいかも知れませんが

過度に不安がっても仕方有りません。
健全な不安を持って
今後気をつけていくしかありません。

ただもう少し
赤字リスク以外のリスクに
僕たちは敏感になった方が良いと思いますね。

赤字が出るリスクに対しては
物凄い敏感なのに
他のリスクを全く考えていない人が
多いですね。

例えば、今回のPLにしてもそうです。

そして、
僕がPL責任を問われるよりも

ビジネス界から一発退場する
可能性が高いと思う所は
転送業者のトンズラや倒産です。

ここも盲目的になっている人も
多いでしょう。

大手のMYUS以外にも
安かったり、日本語対応してくれる
転送業者も増えましたね。

これは良い事なのですが
資金を全て預ける所とは

PAYPAL
国内外配送業者
転送業者

主にこの3つです。

極端に言えば
この3つ全て一発退場のリスクを
秘めているのですが

やはり資本が小さい転送業者が
1番リスクは高いかなと思っています。

自社の場合は
MYUSに1,000万円以上の
在庫があることもありますので

普通の会社ならば
一度は見学にでも行くようなレベルだと思います。

服屋の社長さんに質問して
お叱りを貰ったことがあるのですが

「普通500万円位の取引は契約書結ぶのですか?」
と聞いた所

「当たり前だよ!君が異常」
と苦笑されたことがあります。笑

やはり、僕たちは
危機管理の思考を違う所に
注力し過ぎているのだと思います。

この点は僕も含めて
気をつけないといけませんね。

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