2013年以降、インスタントコマースが急速に成長している。

ブラケット提供のネットストア作成サービス「STORES.jp」は
13年12月時点で6万店舗だったのが
14年11月には17万店舗に急増。

同業でライバルであるBASE提供の「BASE」は
13年10月時点で5万店店舗だったのが
14年11月には10万店舗に拡大した。

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STORES.jpは特に14年後半に店舗数が伸びた。
その理由として、これまで5点までだった
無料プランでのアイテム登録制限を撤廃したこと。
それからフォロー機能を開始したことが考えられる。

フォロー機能は会員登録して好きな店舗の
新着情報を受けとる、ショップ利用客向けのサービス。
その登録手続によって店舗も同時開設されるため、
店舗数の伸びが加速したとみられる。

会員登録により住所やクレジットカード番号を
保存できるようになり、利便性が向上したこともポイント。

さらにここ1年の動きをみると、
親会社のスタートトゥデイが展開する「ZOZOMARKET」や
ユザワヤ商事の手づくり作品売買サイト「ユザワヤマーケット」等
企業と共同でマーケットプレイスを続々オープン。
商品露出のチャンスを増やす方針を進めている。

3月にはZOZOTOWNに出店する店舗向けサービス
「STORES.jp PRO」を開始。
ZOZOTOWNと在庫連携し、発送もZOZOTOWNが行うため、
店舗が気軽に自社店舗を開設・運営できるようになった。

一方、BASEは10月に開発者向けAPIの提供を開始。
また三井住友カードと提携し、
店舗開設と同時にクレジットカード決済を可能とした。

5月にはグローバル・ブレインから資金を約3億円調達し、
15年からマネタイズを進める計画も示している。

2015年注目の2つの分野

今年は「カスタマイズEC」と「ウェブ接客サービス」に注目だ。

カスタマイズECとは、ウェブ上で自由にカスタマイズして
オリジナル商品を注文できるサービス。

昨年4月には10億通りのオリジナルシャツを作れる
「Original Stitch」の日本版がスタート。

今後、ファッションや食品、家具などの分野で
新たなサービスの登場が見込まれる。

技術革新が進んで、
3Dプリンタを活用したサービスも期待できる。

ウェブ接客サービスは、訪問者の97%が
購入せずにサイトを去るというECサイトにおいて、
接客することで購入率を高めようというサービス。

これまで店舗はインターネットの特性を活かし
「効率化」ばかりに目を向けていた。
これからはリアル店舗のように一人一人の訪問者を
「おもてなし」することが求められそうだ。

Tech Crunchより引用
http://jp.techcrunch.com/2015/01/08/jp150106-ec-prospect/