2014年10月から
「改正外国人旅行者向け消費税免税制度」
がスタートしています。

海外販売とは直接は関係が無いのですが
ちょっと整理をしてみたいと思います。

この法律は日本を訪れる外国人旅行者が
対象の消費税免税制度です。

これまでも外国人旅行者は
家電、装飾品、衣類、靴、カバンなどは
消費税が免税でした。

日本人が海外に行って免税店で買い物を
するのとちょうど逆のイメージですね。

この免税の対象が従来の品目に加えて
食品や飲料、たばこや薬品、化粧品も
対象になるという主旨です。

ただし、消費税免税販売を行うには
売り場が免税店であることに加えて

出国まで開封ができないような
包装をする必要があります。

また、金額には5千円~50万円
という限度があります。

しかもお客様が事業用もしくは
販売用に購入される場合は
免税販売の対象にはならないんです。

これが海外向けの物販と
どう関係があるのか?

確かに日本の家電や食品
化粧品は海外でも人気があります。

とはいえ、海外AmazonやeBayで
販売する際には

そもそも日本国内の消費税を
課すことはありません。

我々が仕入れ時に
消費税を支払ったとしても

輸出販売の際には
消費税を請求できません。

だからこそ、輸出販売においては
一定の要件を満たすことで

仕入れ時に支払った消費税の
還付が受けられるんですね。

P.S

Amazonは価格勝負の市場だと言われます。

確かに同じ商品を
100名ものセラーが販売すれば
自分では価格をコントロールできません。

楽天市場やeBayのように
販売ページに工夫をこらしにくいからです。

そのため誰かが出品価格を引き下げれば
他のセラーもこれに追随して
価格を引き下げます。

特定の売り手や買い手が
価格を決定できない状態を

経済学の世界では
完全競争市場と呼ぶそうです。

Amazonは一見すると効率的に見えますが
販売者から見れば意外と
そうとも言えない面があります。

完全競争市場には生産者と消費者が
小さいという前提がありますが

消費者はまだしも
生産者が小さいとは限らないですね。

メーカーは世界的な大企業であったり、
逆に下町の町工場だったりもします。

メーカーは規模の大小を問わず、
在庫を切らすことで
価格が高騰することもあります。

これは在庫が無ければ悲劇ですが
在庫を確保できれば大きな収益機会です。

また、セラーの規模感も様々ですね

大量仕入れを通じて
大量に納品するセラーもいれば

5万円、10万円といった規模で
納品するセラーもいます。

これらのセラーは仕入値が
異る可能性があるので
競争の条件は一律ではありません。

さらに無視できないダークホースが
Amazon自体による販売です。

比較的人気の高い商品については
Amazonは直接メーカーとも交渉を行います。

メーカーがAmazonに商品を卸せば
価格が大きく下落することもあります。

仕入が容易な商品であれば競争は激しく
仕入に癖があればあるほど利益が残ります。

一見効率的なAmazonですが
非効率が存在すればこそ
まだまだ収益の機会があるのだと感じます。

ノマドエクスポーター アマゾン海外販売編