今やインターネット上で何でも買えるというのが通念だ。

しかし メルボルンベースのeコマースプラットフォーム、
ShopandBoxのCEO・Xin-Lung Tai氏に言わせれば、
各国間には大きな商品価格差があり、
かつ国によって欲しいものが手に入らないことも多いという。

例えばLGのスマートウォッチはマレーシアでは発売されていないが、
シンガポールや日本では手に入る。

コーチのバッグはアメリカでは648ドルだが、
シンガポールでは1295ドルだ。

また、例えばアメリカから商品を取り寄せたい場合、
アメリカ内の住所にいったん商品を送り、
そこから自国まで発送してもらわないといけない。

ShopandBoxはこういった問題を解決するため、
ボクサーと呼ばれる買い付け人を各国に抱えている。

何が欲しいのかを買い付け人に伝えれば、
その国から依頼人の住所まで直接商品を送付してくれる仕組みだ。

依頼人とボクサーのやりとりは、
ShopandBoxのオーダーページ上でオープンに行われる。

依頼人はアメリカ、イギリス、フランス、オーストラリア、
日本、香港、韓国、シンガポール、マレーシアの
リアル店舗、オンラインどちらでも発注ができる。

これまで2000人を超える買い付け人が800件のオーダーをこなし、
平均発注額は350ドルだという。

ShopandBoxへのオーダーの内訳は、シンガポール40%、
オーストラリア35%、マレーシア30%だという。(原文ママ)

ShopandBoxは、極小さなビジネスを展開したい人への
リスクフリーなプラットフォームだ。

「ボクサーの多くは、eBayでビジネスを始めたかったが、
投資や在庫を抱えることの不安を抱えていた人たちだ」
とTai氏は言う。

ボクサーが得られる報酬は、商品によって異なる手数料の半額だ。
(下図を参照)

shopandbox rates

ボクサーの多くは、学生やリタイアした人々で、
細々とした依頼人の注文に応える時間のある人たちだ。

また、ボクサーへのフィードバックシステムも完備している。

しかし誰でもボクサーになれるわけではない。
ShopandBoxはボクサーの数を依頼人からの注文数によって調整している。

2013年11月に始業したShopandBoxは、現在スケールアップを図っており、
60万ドル-120万ドルほどの融資を募っている。

TECH IN ASIAより引用
http://www.techinasia.com/startup-buy-anything-from-9-countries-far-cheaper-price/