台湾でオンライン小売業の勝敗を決めるのは配達時間だ。
AmazonやGoogle、Ebayは米国で当日配達を試みているが、
台湾の顧客はそんなことでは満足しない。

ティッシュペーパーやHTCのスマートフォン、
Ray-Banのサングラスが送料無料で当日に自宅まで届く?
Momo Shopは12時間以内に配達すると言う。

そんなに待てない?
PCHomeオンラインなら6時間以内だ。
そして、ASAPは5時間以内の配達を約束している。

台湾のeコマース市場はオープンで、
YahooやMomo Shop、楽天といった巨大企業も
ASAPやFridayといった地元の新興企業への対抗を試みている。

地元の小売業者らは当日配達の範囲を広げることで、
他社より優位に立とうと躍起だ。
配達競争が激化する中、台北に拠点を置く企業は、
台北での6時間配達を可能にするため昨年、
共同でさらに広い倉庫を開いた。

PCHomeは2007年より台湾全土で24時間配達を提供している。
マーケティングマネージャーのJamie Lu氏は
6時間配達の理由をこう説明する。
「企業側は迅速なサービスを望んでいる。
6時間あれば午前中にオンラインで注文し、
退社するまでに品物を受け取ることができる。」

6時間以内に配達が可能な商品は100万点以上あり、
注文のほとんどが5時間以内に配達されると言う。

商品は通常、注文後1時間で倉庫から出発し、
速達便で顧客まで届けられる。
配達が遅れた場合、顧客は100台湾ドル(約350円)のクレジットを受け取れる。
また、時間内に届けられないのは半分以下だと、同氏は語った。

PCHomeの売上の70%を占めるのは電化製品だが、
1ヵ月間に配送される荷物10,000個以上の大部分を占めるのは、
ティッシュペーパーやおむつ、デンタルフロスといった日用品だ。

マーケティングマネージャーのLu氏によると、
今年はすでに1700万箱以上のティッシュペーパーを配達し、
昨年同期比40%アップだという。

もしかすると、ハクションと言い終わる前に
ティッシュペーパーが配達される日が来るのかもしれない。

Bloombergより引用
http://www.bloomberg.com/news/2014-12-18/inside-taiwanese-retailers-amped-up-race-to-deliver-your-packages.html