インターネットは小売業へ良い影響を与えている。
Deloitte Digitaの最近の調査が、
その事実を数字で明らかにした。

2000人の在米消費者を対象に行われた同調査によると、
70%近い消費者が買い物に行く前にオンラインで下調べをし、
36%が小売店での買い物中にも、
ウェブで商品や価格を比較検討している。
買い物をした後にウェブを確認した人も14%いた。

インターネットの影響は、
2014年の小売店における買い物1ドルの半分、
50セントと見込まれている。

これは去年の36セントを上回り、
合計では1.5兆ドル(約150兆円)にまでなる。

大幅な増加の背景にはスマホの普及と、
オンラインショッピングに対する
デジタル端末ユーザーの安心感がある。

小売店内でモバイル端末を使う消費者のうち
40%が実店舗で買い物をした。
端末を持たずに来た人を上回る割合だ。

また小売店売り上げへの貢献は、
5,930億ドル(約59兆3000億円)と見積もられている。

調査に当たったDeloitte Digitalの役員、Jeff Simpson 氏は言う。
「オンライン店の客がカートに入れた商品を買わずに
サイトを去っても、それは失敗ではない。
買いたい物のリストをオンラインで作ってから、
実店舗に買い物に出る可能性もあるからだ。
つまりオンライン体験が、
小売店の売上に貢献しているということだ」

デジタル情報の影響を受けやすい商品は
電子機器や家電(59%の購入者が下調べをしている)、
家具(56%)、スポーツ用品(50%)と続く。

逆に影響を受けにくいのが薬やコンビニ商品 (35%)、
食品 (29%)、一般家庭用品 (23%)だ。

internetretailer.comより引用
http://www.internetretailer.com/2014/04/28/digital-will-influence-half-retail-store-sales-years-end