eコマースによって、商品の売買方法や
梱包、配送は変化してきている。
また、最近の2つの動きによって
10億ドル規模の物流産業がどのように
変化していくか注目を集めている。

1つ目の動きはSingapore Post(SingPost)が
2014年12月にオーストラリアの
配送会社Couriers Pleaseを
9500万ドル(約115億円)で購入したことだ。
2つ目は、先月、日本郵便が
65億ドル(約7853億円)でToll Holdingsを
株式公開買付けしたことだ。

議論の余地はあるかもしれないが
eコマースがこの様な動きに
大きな影響を与えたと言える。
また、これがグローバル企業がいかに
デジタル分野の影響を受け続けているかを
学ぶ興味深い事例となっている。

収益が減少し続けている
世界中の多くの郵送会社のように、
SingPostや日本郵便は
デジタル世界の台頭による
郵送量の減少に直面している。

この問題に対処するためには、
何10年も続いてきた
ビジネスモデルを変化させることが必要だ。

SingPostや日本郵便の場合は、
eコマースの波を上手く利用するために
広大な郵送範囲を網羅する
国際的な戦略を加えた。

これは郵便業務の専門技術を
活用した戦略であり、
eコマースのB2C輸送で
大きなメリットとなる。

だが郵便事業会社のほとんどが
B2B郵送を提供するために築いた
従来の業務を提供している。

また、この郵便事業会社が
全ての事業に影響を与える
混乱を引き起こす可能性もある。

これは主要な集約的ビジネスモデルであり、
何百万もの小包を有効的に輸送するために
管理と修正に基づいた作業が必要となる。

現在、主な集約的業務の問題のほとんどに
eコマース消費者が関係しており
これが物流に影響を与えている。

オンライン事業で競争上の優位性を得るために
より便利でサービスが優れた
選択肢の多い、迅速な輸送を
提供することが求められている。

物流に関わっているのであれば
これまでのビジネスモデルを変える必要がある。
顧客の期待は変わってきており、
その変化に対応できた者だけが成功できるだろう。

eコマースは変化してきているが
これは変化の裏にある顧客の力であり、
日本郵便やSingPostのような
郵送会社へ焦点を絞った事業戦略や投資を
間接的に形作っている。

最終的に、日本郵便やSingPostの買収は
オーストラリアのeコマース顧客にとって
大きな利益になるだろう。

Business Spectatorより引用
https://www.businessspectator.com.au/article/2015/3/5/information-technology/how-e-commerce-disrupting-logistics-sector