11月11日は中国の「独身者デー」。
米国のブラック・フライデー(11月28日)と並ぶ大商戦の日だ。

この日中国では2億7千8百万の注文、
93億4千万ドル(9千3百万円)の売上げ高が記録された。

この日に海外ショッピングを初試行したAmazon Chinaは、
初日だけで百万以上のページビューがあり、
赤ちゃん商品、アパレルなど7品目に普段にない
クリック数の増加が見られた と報告している。(社長Doug Gurr氏)

一方、今年中国eコマース市場に参入した米国勢は、
本国のホリデーショッピングの幕開けである
ブラックフライデー (11月28日)に合わせ、
Amazon Chinaの運営する Z.cn、 g.taobao.com、
yhd.com and Suning.comなど大手現地サイトで
ホリデーキャンペーンの告知を行った。

既に大賑わいを見せていたAmazon Chinaは、
高速国際配送(2日)や3万5千商品の
最大7割の値引きをうたい、中国消費者を海外ショッピングに誘った。

Amazon China には約80万点の
国際ブランド商品が出品されている。
中国人消費者も米国消費者と同様に
ブラックフライデー限定のサービスを受けられるようにした。

一方、中国最大のオンライン決済会社Alipayは、
11月24日から 12月1日までの間に
合計で$970万ドルの値引きになるクーポン40万を配布し、
消費者の買い物熱をあおった。

また系列総合ショッピングサイトのTaobaoで
中国の消費者が公認の業者を通じて
外国商品を買えるようする一方、決済改革も行った。

Macy’s, Saks Fifth Avenue, Neiman Marcus、
Bloomingdale’s、iHerb、 Aeropostaleなど
高級品を扱うアメリカの小売店に対して、
中国人消費者からの支払いをAlipayを通じて行えるようにしたのだ。

これにより中国の消費者はAlipayの口座を使って
海外オンライン店で買い物をし、
決済はAlipayに現地通貨で行うことができる。

これで二通貨クレジットカードを作る手間が省けるばかりでなく、
商品到着まで平均2週間かかることを除いては、
海外でのショッピングも国内のTaobaoでの
ショッピングと同じように簡単にできるようになる。

中国の行政機関である国務院は5月に
国際eコマース促進を狙ったガイドラインを発表した。

同じ商品の値段が中国と外国では大きくことなるため、
今後消費者は国内と海外のオンラインサイトや
業者を見比べながら国際直接取引き増やすだろうと、
中国eコマースリサーチセンターのアナリストMo Daiqing氏は見ている。

ecns.cnより引用
http://www.ecns.cn/business/2014/12-01/144898.shtml