よくスポーツの世界では
1+1=無限の可能性が
あるように描かれます。

弱小高校野球チームに
超優秀なピッチャーと
超優秀なキャッチャーが入り
この2人がマッチすると

打力は低くても
かなりいいチームに出来上がることは
確かに存在して、
僕もその状況を経験したことがあります。

ビジネスにおいても
1+1=2以上になることもあります。

例えば、
税理士は行政書士と
手を組んでいることが多く

会社を設立したい人を
税理士事務所が集客して

会社設立の仕事を行政書士に振り(行政書士の報酬)
会社設立したら顧問契約を結び(税理士の報酬)
月額課金にするという流れがあります。

会社設立をしたいお客さんからすれば
わざわざ行政書士と
税理士2者を探さなくて済みますし

一緒に依頼することにより
安くなるのであれば
大きなメリットがありますね。

これはかなり良いマッチングだなと思います。
(個人的な意見ですが行政書士は誰でも良いですが
 税理士は「安さ」だけで決めないほうが良いと思います)

このように1+1が2以上になることは
互いの長所を活かせるのであれば
起こりうることだと思います。

しかし、1+1=2のはずなのに10位の
幻想を見てしまっている方も多いです。

以前サポートした実例なのですが

「この商品を10個仕入れたのですが
 まずかったでしょうか?
 最低でも1週間に1個売れると思ったのですが・・・」

このような質問をもらいました。

そして商品を見て、
データを見ると僕の感想では
2週に1個もしくは1ヶ月に1個ほど

売れる商品と判断したことを伝えて
何に根拠を持ってみたか聞いてみると
「以前に2個仕入れたら3日間で2個売れたから」という理由でした。

傍から見ると
ただ売れた日にちが近いだけで

商品力も強くないし
過去のデータを見てもあまり売れていない。

ネット検索してみても
各店舗に在庫が余っている状況。

この方のミスは自分が売ったことによって
客観的、冷静に見れなかったことです。

傾向としては
インパクトの強いことが起こると
1+1=2が10以上に
見えてしまうことが多く感じます。

日本の田舎で猟奇的な殺人が起こると
もうあそこの地域は安心出来ないなとなったり

ある清純そうな女優が
二股を掛けていて
清純そうな人は
逆に浮気性だという風潮になったり

ギャルが料理・洗濯・家事をしているので
意外にギャルの方が
しっかりしているだという風潮になったり

ギャップというかインパクトが
大きい事例が1つ起こると
数字による客観的判断を
鈍らせるのだと思います。

このために仕入れ当初は
1ヶ月で2個売り切ろうと思っていた矢先に
3日で売れてしまったインパクトを引きずり
勢いに任せて大量仕入れしてしまう失敗が起こるのです。

勢いに乗ることは必要ではありますが
偽の勢いに乗ってしまうと
大きな損失になります。

あくまでも客観視した確率をもとに
動くようにしましょう!

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