eBay Inc.(ebay)が、中南米諸国の消費者に合わせた
ウェブサイトの開設に本格的に乗り出した。

急成長している地域でのオンライン マーケットプレイスの
販売を加速するのが目的だ。

ebayの海外進出及び国際貿易部門のヴァイス プレジデント、
Wendy Jones 氏によると、eBayはスペイン語とポルトガル語の
サイトをスタートさせる予定で、現地通貨での売買と、
個々の国に向けたeコマース・サービスを展開する。
ブラジルやメキシコを含む19カ国での販売促進が狙いだ。

eBayは、近年のロシア市場への販売活動にも見られるように、
成長が見込まれる市場への長期展開の一環として、
中南米に力を入れている。

固定価格商品の販売やオークションなど、
eBay本来のビジネスによる収益は減速気味だ。

前年が12%の利益だったのに比べ、今年は第1四半期で
10%の伸びに留まっている。

eBayグローバル マーケットプレイス部門のプレジデントである
Devin Wenig氏や、ニューヨーク拠点のマーケットリサーチ会社
EMarketer Inc.が指摘するように、中南米諸国は、
一般消費者を対象としたeコマース市場が急成長している地域の一つである。

ブラジルとメキシコ、アルゼンチンでの販売は、
今年は19%もしくはそれ以上増えると見込まれている。

Jones 氏によると、ローカライゼーションを試みる以前から
中南米の消費者は増加しており、昨年はこの地域から新たに
100万人以上の顧客が英語でeBayから商品を注文し、
米ドルで購入したとのことだ。

「これはeBayにとって大きな一歩です。
俄然モチベーションが上がりますよ。」と言う。

昨年eBayはブラジルで、ポルトガル語用のファッションを
中心としたモバイルアプリに着手した。

また、eBayの子会社であり、既に中南米で存在感の大きい
PayPal決済部門と組み、この地域の消費者が求めるものは何か、
更に掘り下げた分析を行った。

今回の記事で取り上げた取り組みの一環としてeBayは、
総合的なマーケットプレイス事業で、
ポルトガル語のモバイルアプリを展開する。

スマホアプリでは既に、スペイン語話者向けのものもある。
また、アプリをダウンロードしていない消費者のために、
モバイル・ウェブブラウザのサービスを改訂する予定だと言う。

またeBayは最近になって、国際配送プログラムを
ブラジルにも拡大し、米国販売者からの商品購入時の
プロセスを簡易にした。

このプログラムは、メキシコをはじめ世界50カ国で適用されており、
消費者が、税金など全て込みの値段で商品を買えるようになっている。

この様な動向によりeBay は、自身が権限を持つ中南米のeコマース会社、
MercadoLibre Inc.との間に、直接競争をしかけることになるだろう。

Bloombergより引用
http://www.bloomberg.com/news/2014-05-15/ebay-rolls-out-websites-for-shoppers-in-latin-america.html