アラブ首長国連邦のドバイには世界最大のモールがあるにもかかわらず、
ショッピングサイトは増え続けている、
とMarkaVIPのチーフエグゼクティブ、Ahmed Alkhatib氏は言う。

ヨルダンに拠点を持つ同社はアラブ諸国、
とくに沿岸地域向けに高級品のフラッシュセールを行っている。

中国市場を支配するアリババは、ロシアや南米でも急速に成長している。
インドには400万アイテムを扱い、利用者が2000万人いる
オンラインマーケットプレイスのSnapdealがある。
一方でロシアにはOZONがある。

Amazonや他の世界的に有名な小売業者は、海外進出に長年を費やしている。
その一方で、多くの新しいeコマースサイトは
地元のサイト運営企業に登録し操業している。

そのような地域に合わせた運営は支払方法にもみられる。
最も顕著なのは、着払いの受入である。支払方法の問題は、
インドのような新興市場では極めて一般的なことなのである。

中国のオンラインeコマースの大半は、
アリババグループによって支配されている。

アリババは各ブランドが直接、消費者へ商品を販売する
オンラインモール、Tmallだけでなく、個人対個人のサイト、
Taobaoといったマルチプルプラットフォームを運営している。

英国の高級品小売業、バーバーリーは最近、
アップル社と同様にTmallにも出店した。

しかし、海外の小売業者は中国でどのオンラインに出店するのか、
という難しい選択に迫られる。

アリババによる市場支配は、Tmallに登録することにより
多くの消費者へとつながることを意味している。
しかしサイトデザインの規制はないもの、提供される顧客情報は限られている。

小売業が乱立し、特に高級品を取り扱う業者にとって
顧客情報とサイトのデザインは最重要項目だ。

よって彼らは独自のサイトを立ち上げ始めたり、
アリババにとっては小さなライバルであるJD.comや
VIPShopにも目を向け始めたりしている。

「中国のeコマース市場で本当に重要なことは、地元密着型であるということだ。」
とMayukiのKuo Yi-Ling社長は述べる。
「地元密着型とは、地域ごとにその地域の人を雇用するというで、
彼らには彼らなりの話の通し方があり、それがマーケティングとなる。」

海外での業務を成功させる小売業者が言うのは、
海外販売は、自国での商品管理にも役立つ、ということだ。

Ron Moisant氏は、eBayに多数出店するオンライン電化製品小売業、
GeekDealのオーナーだ。
同氏は全ての消費者へ商品を低価格で提供することよりも、
海外輸送費をeBayの他の業者よりもより安く提供することに的を絞ってきた。
そうすることによって、利益を上げてきたと同氏は言う。

起業当時は、世界進出なんて計画していなかったと言うMoisant氏。
「注文が多いのはモルディブだね。恐らく関税や税金面で有利なのだろう。」

Financial Timesより引用
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/ed4f6cda-e687-11e3-9a20-00144feabdc0.html#axzz348Idlvan