種類で沢山売るか?数を沢山売るか? 前編
からの続きです

前回は販売戦略の話題と、
事業規模が拡大して

消費税課税業者になった
場合の話をしていました。

今回もその話題の続きで、
利益率に関して個人の場合と
比較する計算例から始めたいと思います。

―――――

例えば、

■個人Verの利益

・商品仕入れ値 100ドル=12,000円
・輸入消費税 600円

(基本的に輸入消費税は満額
取られないことも多いので5%で計算)

・仕入れ値=12,600円
・売値16,000円(税込)=3,400円の利益
・営業利益率 約21%

■消費税課税業者の利益Ver

・商品仕入れ値 100ドル=12,000円
・輸入消費税 600円
・仕入れ値=12,600円

ここまでは一緒。

+上記で払ってない3%分の消費税360円

・売値 14,814円
・消費税 1,186円

=16,000円ー12,960円ー(1,186円ー660円+300円)
=利益 2,214円

・営業利益率 約13%

上記の例では8%も
利益率が変わってきます。

転送会社にインボイスを
安く設定してもらって

輸入消費税を少なく
支払っている場合は
消費税課税業者になると
余計に辛く感じるでしょう。

まぁやってないと思いますが(笑)

たまーに売上の8%を持っていかれる
と思っている方が居ますが

支払った消費税と相殺が出来るので
売上の8%も取られることはありません。

売上の8%取られたら存続
出来ない会社だらけです。笑

ざっくり考えるなら
利益の8%を取られると

思ったほうがまだ、
近似値になります。

という訳で、
同じことをしていると

納税金額は確実に増えて
営業利益率は確実に下がります。

で、商品種類を
ただただ拡大していると

(粗利率は一緒として)
忙しくなります。

忙しくなると、人か外注を
入れなければいけません。

そうすると営業利益率
はまた下がります。

ですので、上記のケースでは
物量を増やしたことによる

メリットを受けることは
必至になります。
例えば、

・外注費
・物流 等を単価割りすると安くなる。

というメリットですね。

ですので、結構な
経営スキルが無いと

商品数拡大路線は
難しいと思います。

当然、少数を
沢山売る場合は

技術が必要なので
簡単ではありませんが

僕はこちらを選択している
という感じです。

そして、最後に少数を売る場合の
ちょっとしたアドバイスを。

市場規模にもよると思いますが
その市場内でNO5以内に入らないと
利益的に厳しい感があります。

逆説的にはNO5以内に入ると
儲かっている感が
出てくると思います。

1つの物差しとして
活用してもらえればと思います。

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