日本最大のオンライン・マーケットプレイス、楽天が、
架空レビューを投稿し続けたとして、
投稿を請負った株式会社ディーシーエイトを提訴した。

今月、大阪地方裁判所に提出された訴状によると、
ディーシーエイトは、楽天市場に出店する121店舗と契約し、
11万件以上に上る好意的なレビューを投稿したとして、
2億円の損害賠償を要求している。

楽天の利用規約では、関係者が出店者のために
店舗や製品、サービスについてレビューを投稿することを
禁じている。

eコマース・コンサルタントの話では、架空レビューは、
オンライン・ショッピングサイトが直面している
広範囲に及ぶ問題のうちの1つだそうだ。

出店者が、何とか自社製品を人目につかせようと
模索する一方で、架空レビューや架空注文など、
禁止事項を破って、それを手助けするビジネスが
存在するのだと言う。

楽天市場でも、良いレビューが集れば、
検索結果で上位に上がれるのだそうだ。

アリババのマーケットプレイスでも、
架空注文で取引高やレビューを増やして、
検索ランクを上げている出店者がいると言う。

アリババによると、通常のパターンとは異なる
注文を検知するツールを利用して架空の取引を見抜き、
削除することに力を入れているそうだ。

また、現在までに約800社の楽天市場出店を
援助したという、ネットショップ総研の代表取締役社長、
長山衛氏は、

「楽天市場の出店者にとって、レビューは最重要要素の1つなのです。」
と言う。

出店者は、レビューの数が多ければ多いほど、
またそのレビューが良ければ良いほど、検索結果で
上位に現れる傾向があると考えているのだと言う。

同氏によると、好意的なレビューの投稿を集める
一般的な方法の一つとして、レビューの投稿者に
割引やインセンティブを提供する出店者もいると言う。

楽天は他社と同様に、検索アルゴリズムの
反映については非公表としており、好意的なレビューと
検索結果の関係についてのコメントを拒否している。

JAPAN REALTIMEより引用
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2015/03/23/rakutendigits0323/?mod=WSJ_Japan_JapanRealTime&mod=japanblog