イギリス発の海外セレクトショップECサイト
「ファーフェッチ」がグローバル化を加速。

2008年にイギリスでサービス開始。

ポルトガル、アメリカ、ブラジルにも拠点を持ち
昨年12月にはアジア初の現地法人を日本に設立。

世界の高感度な消費者が注目するワケは、
ブランド単位で商品を並べるマス向けECサイトとは違い
ファッションの目利きが厳選した商品が並んでいるから。

「ファーフェッチ」では個性やトレンド性、
ラグジュアリー感などの基準で取引先の店舗を選定。

パリやミラノ、ニューヨークなど
世界300以上のセレクトショップの商品が購入できる。

会員は約150カ国にわたり、
平均客単価は6~7万円と高い。

14年のグローバルでの取扱高は300億円以上。
日本での13年の売り上げは数億円。
14年夏に日本語サイトを開設してからは
さらに売り上げが倍増しているという。

仕組みは、まず同サイトで商品が購入されると
店側のパソコンやタブレット上のアプリに通知。

店側はその商品を専用資材で梱包しておけば
配送会社が取りに来てくれる。

店頭の在庫を販売する事業モデルのため
「ファーフェッチ」としては在庫を持たない。

店側には通常の商品タグ以外に
「ファーフェッチ」専用のタグをつけてもらい、
店頭で売れたら「ファーフェッチ」上の在庫情報に反映される。

ささげ業務(撮影・採寸・原稿)や顧客サポートは
「ファーフェッチ」が行う。

店側は商圏が一気に世界へ広がり
売り上げの8割が同サイト経由という店舗もあるという。

日本法人設立に当たっては、グルーポン・ジャパンなど
数々のベンチャー企業への投資実績を持つ
インフィニティ・ベンチャーズLLPなど4社が参画。

日本法人の小野裕史社長は
「日本のブティックや優れたデザイナーの商品を
世界に発信することで存在意義が高まる」と語る。

日本では昨年10月からセレクトショップのリステアが出店。
同サイトで今年10~15店舗の展開を目指す。

今後、物流面、撮影業務などについて
日本独自のカスタマイズを進めていく。

また会員獲得に向けて、
ファッション誌を含めたオフラインも活用し
他のファッションECとの差別化を図っていく狙いだ。

ネットショップ担当者フォーラムより引用
https://netshop.impress.co.jp/node/1117