FedExは9月16日、来年1月5日より
平均4.9%の値上げを行うと発表した。
陸運普通宅配便、特急便及び貨物便が対象だ。

この数字は過去5年、年率3.9%で
上昇してきた特急便の値上げ幅を上回る。

FedExが陸運普通料金をライバルのUPSに先んじて
引き上げるのはこれが初めてのことだ。
また既に5月に予告済みだが、
大きさ3立方フィート以下の小型荷物にも、
来年1月1日より新たに「寸法・重量料金」がかかるようになる。

この料金の算出には 荷物の重さだけでなく大きさも対象になるため、
大きめの箱にたくさんのパッキングをして
商品発送しているeコマース各社には打撃だ。

UPSもFedExに一ヶ月遅れて同じ方針を発表、
新たな「寸法・重量料金」を12月29日より適用する。

これまでFedExはUPSが陸運普通料金を上げるのを待ってから、
同程度の値上げをしてきた。

初の先行値上げになるが、FedExは「寸法・重量料金」の改訂を
UPSより前に発表していたため不思議ではないと、
Hempstead Consulting社のJerry Hempstead氏は言う。

「UPSが同調値上げに動かなかったらFedExは苦しい立場になり、
値上げ撤回を余儀なくされたかもしれない。
幸いにもUPSが『寸法・重量料金』の改訂を
FedExの決算の一日前に発表したため、
FedExは陸運普通料金の値上げをUPSより先に発表、
UPSがこれに従うことを期待した。

だが過去にもそうだったように、
新料金がぴったり同じにならなくても気にはしないだろう」
と Hempstead氏は言う。

FedExは今年12月に出すと予告していた改訂料金表を
前倒しで9月17日に一般公開した。
Hempstead 氏や他のコンサルタントは、
改訂料金の業績への影響について顧客が相談に来ることを予想している。

「小売業者は(Amazonなど)配送を賄う業者と共に、
送料の値上のみならず、新たに加わる『寸法・重量料金』の影響も考慮すべきだ」
とBobko Consulting社のJoe Bobko氏は指摘する。

FedExもUPSも「寸法・重量料金」の算出方法は同じ。
荷物の縦x横x高さを166で割っている。
両社共、顧客との交渉の場を持ち、この166を独自の数値で置き換えて
「寸法・重量料金」を減らすことで、料金改定の影響を和らげようとしている。

「2ヶ月前にこの料金が発表になった時、業界に戦慄が走ったが、
現時点では両社とも、顧客を他に奪われないように、
料金改定の影響緩和に動いている」とBobko氏は言う。
その対象は年に1千万の商品を送り出している大手から個人商店までだ。

multichannelmerchant.comより引用
http://multichannelmerchant.com/news/fedex-announces-4-9-rate-increase-2015-17092014/