Facebookは小売業者にカタログを丸ごとアップロードさせ、
そこからFacebookの会員一人一人の興味に合わせた商品を選び
その広告をフィードするシステム始めた。
Targetなどのマーケティング業者がまず導入する。

小売業者はこれまで特定ユーザーに
的を絞れる広告ツールをFacebookから得ていたが、
どの商品が購入につながるかは想像にゆだねるしかなかった。

2月17日発表された新ツールはこの解決策になる。
特定の買い物サイトに行ったり、
アプリを使ったりといったFacebook会員の行為を把握し、
その人の興味や現在の居場所に合わせて
広告を送ることができるからだ。

マーケティング業者は、特定の商品をサイトで見た人には、
カタログ内の似かよった商品の
広告を表示させるなどの微調整も行える。
広告はニュースフィードの形で自動更新される。

このツールは業者の在庫管理システムと
アプリケーションプログラミングインターフェース
(API)でつながっているため、
在庫が無くなった商品の広告は自然に非表示にできる。

逆にAPIを使いたくない業者はこれを無効にし、
Facebookのスケジュールに合わせて広告を自動更新できる。

このしくみの核にあるのは、
Facebookのconversion pixel
(会員のウェブ上の行為を追跡するしくみ)や
ウェブ開発者向けのモバイルソフトだ。

これらがショッパーの行為を追跡し、
どのサイトでどの商品を見たかなどを記録する。
これに基づき業者はその商品または
関連商品の自動更新広告をそのユーザーに送れる。

またその広告を特定の条件に当てはまる
すべてのFacebook 会員に送るように設定することも可能だ。

Facebookウォッチャーとしての活躍が長い
Robert W. Baird and Co.のeコマースアナリストである
Colin Sebastian氏は
「ニュースフィードは広告主にとって貴重な資産になりつつある。
会員一人一人に的を絞れるFacebookはeコマースにはうってつけ」
と言う。

このツールは、会員各自に関連のある広告のみを
ページに表示したいというFacebookの
方針にも合っているとSebastian氏は言う。

同社にとってこれは
「(クリックしたら広告料が入るなどの)成功報酬型広告重視へのステップ。
これがFacebook とGoogleを他の広告媒体と違ったユニークな存在にしている。
会員個人との関連づけはFacebook の広告戦略に重要であり続ける」。

2014年のネット小売上位500社の18位にランクしたTargetは、
このツールを最初に使うマーケティグ業者のひとつだ。

同社副社長のKristi Argyilan氏は
「コンバージョンレート(広告を見た人が購入や会員登録に至る割合)は
Facebookの他の広告より20%上で、
期待以上の成果が得られている」と言う。

また新型広告はモバイルユーザーに特に効果があり、
他のモバイル広告より2倍のコンバージョンレートが得られたことも指摘した。

www.internetretailer.comより引用
https://www.internetretailer.com/2015/02/17/facebook-finds-new-way-pursue-e-retailers-ad-dollars