海外に行く度に
メールやFB、対面した時に
何かと「海外進出するのですか?」と
聞かれます。

答えはNoです。

そもそも海外進出の定義が
あまり分からないのですが、
僕なりに定義を考えてみました。

例えば、
「居住」に関しても
プライベートを第一と考え
海外に住みたくて住む場合は
立派な海外進出になると思います。

しかし、経営者が
海外に住んで今まで通りの
ビジネスをしている場合

海外進出というよりは
ただ、海外に居住してるだけだと思います。

ビジネスを第一と考えて
海外進出といえるのは

その国を含めた日本以外の国に
販路やキャッシュポイントを作ることで
海外進出と言えるのかなと思います。
外貨を得るということですね。

だから僕の認識では
ebayに出品している人は
日本に住んでいても
海外進出していると思います。

なぜ僕が「販路」をビジネスにおいての
海外進出の定義にしているかというと
一番難しい部分だと思っているからです。

例えば、
ある日の夕食の出来事ですが
料理にパクチーが入っており
5人中5人がパクチーを除いて食べていました。

では、なぜこの店の人は
「嫌いな人が多いパクチーを入れるのか?」というと

現地やその店に来る国の人は
(主に中国・香港人)
パクチーが嫌いな人が少ないからでしょう。

大袈裟に言うと
飲食店で海外進出する際は
日本ではパクチーを入れない方針を取って来たが

海外ではパクチーを入れる方針に変更しないと
満足してもらえないかも知れない。

ですので、
新たなデータやその国の人達の感覚を
理解する必要が出てくるのです。

身近な商品で言うと
イギリス発祥のルンバが
日本では大人気ですが
アメリカでは全然人気がありません。

つまり、アイロボット社が
日本での販売戦略でアメリカでも
同じことをしていては
成功は見えてこないのです。

これらの点で国ごと販路を変えることは
とても難しくビジネスマンは
海外販路を確立出来て
海外進出成功と呼べるのでしょう。

そして、輸入ビジネスは
海外に触れているせいか
他ビジネスよりも
海外志向の人が多いですが

忘れてはいけないのが
日本の市場はとても素晴らしいものです。
不景気・デフレと言われていますが
日本人の消費力は凄いです。

確かに
中国人の年収1,000万円の人と
日本人の年収1,000万円の人とでは
感覚的な意見ですが
中国人の方が消費量は多いと思いますが

1億総中流と言われている日本の
年収で言うと下の方の人でも
衣食住がままならないことは無いですね。
つまりその分、消費している訳です。

勘違いしないで欲しいのが
日本にこだわれと言っているのでは
ありません。

ただ、日本の市場は素晴らしくて
日本で生まれ育った地の利は
活かしきってから挑戦すると良いと思います。

「海外進出」というワードの中に
日本ではライバルも多いし
その競争が大変だから
海外進出して好転を狙っている
感じを僕は受けます。

これは違うかなと思っています。

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