eBayは今後グループ全体の売上げ増加をめざし、
国際的な取引きに注力する。

これまで国別に行われてきた運営方法は
グローバル化するeコマース市場で前時代的になってきたこと、
各国のサイトが国内業者に限らず
より多くの出品者を求めていること、
為替の影響で弱小通貨国の商品に
安物イメージが伴うことなどが理由だ。

国際的な取引きの活性化に欠かせないのが検索機能。
だが、どこの国の人が調べても
欲しい商品がすぐ見つかるような改良や、
検索を難しくしている各国独自の問題を解決することは難しかった。

そこで解決策としてeBayは
グローバル・シッピング・プログラム(GSP)を開始する。
これは、国外配送ができない出品者に商品を
例えば英国ならダービーシェアのeBayに送付させ、
その先の国際配送と荷物の追跡はeBayが代行する仕組みだ。

配送中に紛失・破損した商品について出品者は責任を免除され、
良い評価が維持できるようになっている。

GPSの責任者であるStuart Davies氏によると、
GSPの適用は業者が商品ごとに選択できる。
また国際配送オプションが無い場合にはeBayがGSPを自動的に提案してくれる。

すでに8百万の出品者がGSPに参加しているが、
GSPで海外に送れる品物の種類はまだ限られており、
英国eBayの場合、最終送付先もヨーロッパ内、
具体的にはベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、アイルランド、
イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ポルトガル、
スペイン、スエーデンに限られている。

今後追加される予定の国には、オーストラリア、ブラジル、カナダ、
中国、日本、ニュージーランド、ロシア、米国がある。
出品者の頭を悩ませてきた荷物の寸法などについての
各国の規制は今後eBayが解決すべき問題となる。

GSPは出品者が努力することなく
売上げ増を可能にする画期的試みといえ、
Davies氏が詳細を発表した英国のワークショップでは
業界関係者の注目を集め、普段eBayに批判的な人たちの評価も高かった。

GPSの料金は?出品者には追加コストは生じない。
国際配送分を負担しているのは実は買手なのだ。
配送料は例えば500gの場合、郵便局より30セントほど高くなるが、
Davies氏は、GSPが国際送付手段の無い出品者のための過渡的措置であり、
コストを最低にする仕組みではないことを強調している。

またeBayにとっては全体の取引量の底上げが目的で、
新たな配送措置から利益を得る意図はないとしている。

tamebay.comより引用
http://tamebay.com/2014/11/ebays-global-shipping-programme-rolls-its-sleeves-up.html