ソーシャルメディアがブランディングやマーケティングの点で
eコマースにとって利点となることは間違いないが、
コンバージョンの点では貢献するには程遠いということが、
ある情報源で明らかになった。

コンバージョン率の最適化を専門とする
Bounce Exchange社が行った調査によると、
オンラインマーケターの83%が、彼らのビジネスで
ソーシャルメディアは重要な存在であると回答したが、
米国eコマースで10億ドル相当の商取引を分析した結果、
ソーシャルメディアマーケティングの成果は、
サイトコンバージョン合計の約1.2%でしかないことが分かった。

他の調査結果には以下のようなものがある。

・ソーシャルメディアマーケターの53%が、
ソーシャルメディアの投資の成功率を評価していない

・ソーシャルコンバージョン率は、
サイトコンバージョン全体の平均率よりも51%低い

・フォロワーは、最終生成物と直接関係の無い
コンテンツに関心がある事が多い

・フォローやシェアボタンのクリック率は非常に低く、
消費者の気を散らすことが多い。
このことは、「買い物かご」の放棄につながる

Bounce Exchange社はまた、Facebookがページ投稿の
オーガニックリーチをほとんど打ち切りにしたことも指摘する。

ソーシャルメディアを介したeコマースコンバージョンの成功が
企業によって大いに異なることは明らかであるが、
近い将来、良い方向に向いていく可能性がある。
ソーシャルプラットフォーム側も、実際に動き始めているのだ。

知っている人もいるかもしれないが、Facebook とTwitterは
「購入する」ボタンの試験導入を始めた。
この機能によりブランドは、顧客のニュースフィードや
タイムラインに直接CTA(Call to action)を設置することが可能になる。

つまり、ソーシャルメディアを閲覧中に、
何かいい物を見つけたとしよう。
「購入する」ボタンをクリックするだけで、
他サイトへリンクされることも無く、
それを手に入れることができるのだ。

このボタンのおかげで、モバイル機器からの
コンバージョンが著しく向上するに違いない。

事実、eコマースチャネルを提供するChannelAdvisor社のCEOである
Scot Wingo氏と以前、両社のこの試験導入について話をする機会が
あったが、特にFacebookの方はmコマースがまさに求めていたもの
かもしれないということだった。

今後ニュースフィードで必ずや目にすることになるであろう、
Twitterの「今すぐ購入する」ボタン。

メディアミックス・ウェブログサービスのTumblrさえも
独自の「購入する」ボタンや同様のCTAを設置、
少数の限定されたサイトのコンテンツを表示。

これらの「購入する」ボタンは導入されてからまだ日が浅く、
どの程度成功するかを語るのは困難だ。
しかし、主要プレーヤー達もこれに可能性を見出していると言える。

たとえソーシャルメディアマーケティングに費用がかかるとしても、
投資に対する利潤を得られる可能性も出てくる。
消費者がどのように関わり合ってくるのか、非常に興味深いというものだ。

だが、このような機能がソーシャルコンバージョンに役立つかもしれない
一方、他チャンネル全体と張り合うまでになるかどうかは分からない。

通常、Facebookを閲覧するのはコンテンツを読むためであり、
ショッピングが目的ではないからだ。

WebProNewsより引用
http://www.webpronews.com/is-social-media-very-good-for-ecommerce-conversions-2014-12