Googleは今週、小売業界へのさらなる進出のため、新たな一歩を踏み出した。
それはGoogle Shopping Expressの新市場への参入と、
小売り売り上げ予測会社、Rangespan(全データを含む)の買収だ。

Google Shopping Expressは実店舗から顧客の元へ商品を当日配達するもので、
今後はロサンゼルス西部とマンハッタンでの利用が可能になるという。
二人の元Amazon従業員によって設立されたRangespamの買収によりGoogle は、
Google Shoppingの拡大を目指す体制を整える小売業データを手に入れたのだ。

今回のこの2つのニュースは、
Googleがeコマースプラットフォームにおいてトップの座を狙い、
明らかにその手段を探っているということを示唆している。

Google Shopping Expressは食品を当日配達するだけでなく、
TargetやWalgreens、Staplesといった大手小売業者とも手を結んでいる。
今のところ、対象はIT系企業の多いサンフランシスコのベイエリアのみである。

今後のロサンゼルス西部とマンハッタン沿岸地域へのサービス拡大は、
すでにこのサービスがテスト段階を過ぎ、
全国展開へと向かっているということを明確に示していると言える。

Rangespan設立者のRyan Regan氏によると、Rangespanは今後、
業務を縮小化し完全にGoogleと合併してゆくつもりだ、とコメントした。

Google Shoppingは、当初、Froogleという消費者向けの
価格比較サービスとして2002年に立ち上げられ、
その後、2012年にGoogle Shoppingとなった。

Google Shopping Expressは2013年9月に50台の配送車からスタートした。
配達料金は最終的に登録ベースとする予定だが、
今は買い物ごとに課金される制度となっている。

現在、全米で起こっている、いわゆる当日配達競争において
GoogleはAmazonよりはるかに優位だ。

巨大なインターネット企業は小売業界に対抗するというより、
むしろ貢献していると言える。
Rangespanのデータベースを利用しての在庫管理に加え、
Google Shopping Expressによる当日配達の手段を小売業者へ提供しているのだ。

そういったことからもGoogleは引き続き小売業での成功を収めてゆくのかもしれない。

Integrated solutions for RETAILERSより引用
http://www.retailsolutionsonline.com/doc/google-positions-itself-for-retail-success-0001