中国eコマース大手のJD.comは、
2014年第3四半期の売上が昨年の同時期に比べて
111%アップしたと発表した。
額面にすると昨年は319億元(約6130億円)で、
今年は673億元(約1兆3000億円)となる。

また歳入においても2014年第3四半期は290億元と、
昨年に比べ61%アップした。
JDは中国トップ500リテイラーのNO.1に君臨している。

アリババは中国全土の80%のネット売上を占めているが、
アリババはeBayのようにマーケットプレイスに特化しており、
独自の販売経路は持たない。
そのためランク外となる。

JDの飛躍の理由のひとつとして、
第2四半期に始動したマーケットプレイスpaipai.comの貢献が上げられる。
paipai.comはJDが、自社株の15%を保有する
インターネット企業・Tencentグループから買収した。

JD.comの創立者であり会長・CEOのRichard Liu氏はこう語る。
「弊社は消費者体験をよりよいものにする様々な試みによって、
市場でのリーダーシップを確固たるものにしました。

例えば中小都市への進出、モバイル浸透率の向上、
JD.comを中国で最も信頼のおけるeコマースプラットフォームにした、
などが上げられます」

反面、当期純損失は1億6千4百40万元(約31億6千万円)だったとも報告した。
これはJD.comが配送ネットワークの確立に大きく投資しているのが一因だ。

先の10月、JDは国全体への供給体制を整えるため、上海に自動倉庫を建設した。
JDによると倉庫は10万スクエアメーターの広さがあり、
1時間に1万6千個の荷物を扱えるのだという。

JDは全部で118の倉庫を抱えており、総面積は230万スクエアメーターに上る。
また2045の配送拠点と1045の受取拠点も所有している。

Liu氏は「2015年末までに、もう2つ同様の倉庫を建設する予定です」
と経営分析集会で語った。

JD.comはまた、売上の30%がモバイル機器からのものだったと報告し、
その割合は11月11日の独身の日には40%に跳ね上がった。
モバイル客をターゲットにした一大キャンペーンが奏功したと見られている。

さらにJDは2ヶ月前から、4億6千8百万人ユーザーを抱える
TencentのMMSサービスWeChat上で商品の販売を始めた。
「Tencentとのコラボレーションは始まったばかりです」とLiuは氏言う。

「WeChatからの売上はまだまだ小さいですが、
期待以上の伸びを見せています」とも付け加えた。

internet RETAILERSより引用
https://www.internetretailer.com/2014/11/25/chinas-largest-e-retailer-grows-online-sales-111-q3