中編では香港eコマースの現状について触れた。
後編では今後香港でeコマースを展開するためのヒントを提案する。

香港におけるeコマースやmコマースはますます同一化されてきている。

香港島全土に100店舗を展開するPacific Coffee Companyも同様に昨年、
カウンターで顧客のスマートフォンのQRコードを読み取ることにより、
スマートフォンで代金支払ができるiPhoneアプリを立ち上げた。
もはやモバイル戦略を持たない小売業者は取り残される危機にあるのだ。

モバイルサイトの立ち上げを支援する Shoplineの共同創立者兼CEO・
レイモンド・ヤップ氏は、こう語る。

「弊社は通常のオンラインショップのほかに、モバイルショップも提供している。
モバイル機器で商品を閲覧できるようにするのは重要であり、
それがオンライン以外での商取引も作り出す。
香港ではそういった効果があがることにより、
小売業者はウェブサイトの本当の価値を認めることとなる」

将来的には、多くの人がeコマースやmコマースを
小売の一手段として利用することになるだろう。
ヤップ氏はこう述べる。

「いずれは、従来の店舗型小売業とeコマース・mコマースは
一つになると考えている。
そして消費者が実店舗へ足を運びたくなるような、
独創的なアイデアを考え出すことによって、
小売業者は時代の流れに影響を与えるようになる」

「小売業者はどんな販売手段でも受け入れるだろう。
そして実店舗からウェブやモバイルへと事業を広げてゆく。
その逆もまたしかりで、
モバイルとウェブを買い物の体系に組み入れることによって、
消費者を実店舗へと連れ戻すことにもなる」

The Founder Institute香港支部長のデルゼン氏はこう述べる。

「eコマースやmコマースを取り入れたいと考える企業にとって、
課題は技術ではなく従業員にある。
彼らにこの新しい価値観を納得させ、教育することが最大の課題だ」

最終的に勝利を得るのは最新のeコマース技術を取り入れた企業ではなく、
技術と昔の価値観を融合した企業なのかもしれない。

「消費者は実店舗では見つけられなかった商品をオンラインで探す、
そしてそれが弊社を知ることに繋がる。
一度弊社のサービスを経験してもらえば、ずっと顧客でいてくれる。
この業界においてサービスで勝利を得るというのは難しいことではない」
とカプール氏は言う。

Marketingより引用
http://www.marketing-interactive.com/features/state-online-commerce-hong-kong/