アジア太平洋諸国は、
年内にも北アメリカを抜いて
世界一のeコマース市場になろうとしている。

イギリス及びアメリカ企業200社を対象に行った調査では
約80%の企業が今後のアジアへの進出に意欲を示している。

しかし、ほとんどの企業が
アジアでの事業立ち上げの難しさに
直面しているとも答えている。

進出したい国では中国が特に人気だったが
参入が最も難しい市場も中国という回答だった。
中国の税法とコンプライアンスは、
欧米の企業にとって最大の懸念となる。

化粧品や飲食料といった分野には、
企業が把握し順守することが難しい規制がある。
企業は販売前に規制機関へ製品を登録し、
承認を得らなければならない(又はいずれか一方)。
また、課税方式は商品によって大きく異なる。

調査の中で、障壁となっているものに挙げられたのは、
1位が44%でこの規制の問題。
次が43%で現地市場を把握すること。
3位が言葉の壁の問題で41%だった。

調査で明らかになった課題の中には
国境を越えた決算や決済の方法や処理に
関連するものがいくつかあった。

中国では中国独自の決済システムが市場を独占しており、
VisaやMasterCard、アメリカンエキスプレス
を利用する者は少ない。
eコマースサイトでは、こういった別の決済システムを
処理できるようにする必要があり、
企業が決めた国に送金できるようにする必要がある。

また、確かな市場洞察力を持ち
銀行や決済機関との良好な関係を築くことが
詐欺のリスクを減らすことに繋がる。

欧米の小売ブランドの多くが
ショッピング・プラットフォームや
決済処理、決算機能を提供する
中国のeモールプロバイダを利用している。

しかし、これによって安心を手に入れる代わりに、
差別化を行い、ブランドロイヤリティを
築くことができていない。

小売業者自身でサイトを管理し
ブランドを構築したいと考えるなら、
中国のインターネットアクセス制限内外で
対応できる設備を有す
決済及びeコマースプロバイダを
利用する必要があるだろう。

それに加えて
現地市場の深い洞察力と現地銀行との繋がりを持つことで
小売業者は地元企業と対等に競い合うことができ
ネットでのブランド管理を保つことができる。

International Business Timesより引用
http://www.ibtimes.co.uk/how-capitalise-e-commerce-opportunity-china-1462616