こんにちは、武藤です。

海外Amazonに商品を納品する際に
現地での通関がスムーズに行くかどうか?

これは海外販売において
かなり重要なポイントです。

なぜなら納品の遅れは
資金繰りに大きく影響するからです。

過去の実績ではもっともスムーズに納品ができたケースで、
日本から発送して3日後にはFBAセンターに到着、
遅いケースでは半月もかかりました。

スムーズにいかなかった要因は、
通関に必要な書類を何種類も求められたためです。

こうしたトラブルを防ぐ手段の1つが、
インボイスへのHSコードの記載です。

HSコードとは国際貿易における
世界共通の商品分類の仕組みです。

個人輸出においては関税がかからないことも
あるかもしれませんが、
商業貿易においてはほぼ関税が発生します。

その際に、どの商品にいくらの税金をかけるのか?
これをスムーズに進めるための仕組みが
HSコードという共通の分類コードです。

インボイスには商品の種別を記載しますが、
このHSコードも記載したほうが
よりスムーズに通関が行われます。

DHLでは記入は必須ではありませんが、
HSコードを記載することで、
通関で荷物が止まる可能性が少なくなります。

通関に際しては他にもいろいろと課題もありますが、
一番対応が容易で効果の高い対策ではないでしょうか?

HSコードのかんたんな調べ方と、
インボイスへの記載方法についてご紹介したいと思います。

HSコードの調べ方については、
JETRO経由でWorldTariffを利用するのが一般的でした。
http://www.jetro.go.jp/theme/trade/tariff/registration/

確かに120カ国に対応していることや、
関税率の確認ができるので便利です。

ただ、カテゴリーや品目が英語表示で、
枝番が細かいので初心者にはややハードルが高いかも?

そこでオススメしたいのが、
財務省の日本語の輸出統計表からHSコードを調べる方法です。

輸出統計表
http://www.customs.go.jp/yusyutu/

Japan_Customs-2

上記のサイトで最新年度の輸出統計表をクリックします。

日本語で分類されているので、
該当のカテゴリーを調べて品目表をチェックします。

一番左の統計番号の左から6桁が
各国共通のHSコードです。

インボイスに記載するHSコードについては、
この6桁のコードの記載がオススメです。
先ほどのWorldTariffのサービスを利用すると
6桁を超える詳細なHSコードや関税率を調べることも可能です。

HSコードから関税率やカテゴリー詳細を確認するには、
HSコード検索画面で番号の欄に6桁のHSコードを入力します。

そして、検索結果のHSコードをクリックすると、
詳細な枝番や原産国毎の関税率なども確認することが可能です。

ただ、こうしてしっかりインボイスを作成しても
こちらの申告通りに関税がかかるとは限りませんし、
どの商品にいくらの関税がかかるかは、
送る度に異なることもあります。

とはいえ、HSコードを記載することで、
より通関がスムーズに進む可能性が高まることは確かなようです。

ノマドエクスポーター アマゾン海外販売編