インド・インターネット携帯電話協会(IAMAI)の最新の報告書によると、
インドには大小合わせて、約100万店ものオンラインショップがあり、
さまざまなeコマース・ポータルを通じて商品を販売しているという。

販売商品は、電子機器、書籍、衣類、アクセサリー、靴や宝飾と
ジャンルはさまざまだ。

IAMAIのRay会長は、
「このように多くのオンラインショップが存在するということは、
オンラインショップは事業効率が良い、ということの証です。
オンライン市場は、わずかな資本で事業を大きく展開できる場を
小売業者に提供しているということです」と述べた。

同報告書は、2013年におけるインドのオンラインショッピング市場は、
126億ドル(6296億7000万ルピー、1兆3,000万円)に達したと報じている。

その好調を表す一例がインド最大のオンラインショップ、
フリップカート(Flipkart.com)だ。
同社の2月の売上高は著しく、
2015年の到達目標である年率のグロス・マーチャンダイズ・バリュー(GMV)は
10億ドル(600億ルピー、1,003億円)を超えたという。

ちなみに、グロス・マーチャンダイズ・バリュー(GMV)とは
eコマース・ポータル上での全商品の取引高を表す業界用語だ。

もう一方の大手オンラインショップ、スナップディール(Snapdeal)も
まもなくGMV10億ドルを上回ると見られている。

IAMAIは、衣類や宝石ブランドなどのオンラインショップが中心となり
こういった好調を牽引していると見ている。
彼らはオンラインという手段を用いて商品を市場に出し、
販売を拡大しているのだ。

また、報告書では、物流業界の成長や強化が
さらなるオンライン市場の成長を促すと指摘している。

市場において、大きな影響力を与えるオンラインショップの
運営拠点が都心部であっても、倉庫や配送といった物流管理の大半は
中堅都市で行われている。

そのことから、Ray会長は、「こういった構造により
都市部と地方の両方に均衡に雇用が創出され、
両地域を分断することがなくなる」とも述べている。

地域別のオンラインショッピング事業の成長を見てみると、
東部や南部では衣類やアクセサリーが売上の大半を占める一方で、
北部や西部では宝飾品や皮革品、消費財の売上が顕著である。

オンラインショッピング事業はインド全域で
ほぼ平均的な成長率で成長を遂げているものの、
東部より西部の方がやや優勢である。

Business Standardより引用
http://www.business-standard.com/article/companies/online-world-boasts-of-over-one-million-retailers-114040300673_1.html