インドにおけるeコマース(以降EC)市場は
2009年度以降、年間30%の伸び率で急激に成長し続けており
2015年度には1兆8746億円(約1兆1160億ルピー)規模に
達するとの予想だ。

日本国内のEC市場規模は、
およそ5兆円(2012年)である。

Macquire Equities Research社が発表した
報告書「Indian Ecommerce-Tip of the Iceberg」によると
インド国内でのインターネットの普及に伴い
3億人以上を含む中流階層にも携帯電話やECの利用が広まっており、
年々EC利用者が増えているようだ。

同報告書では「欧米と比較すると、
インドのEC業界はまだ初期の段階である。

GDPに占めるECによる売上の割合は世界平均で1~3%である
一方、インドでは未だ約0.6%に過ぎない。

また、米国ではインターネット利用者の約64%
中国でも50%以上がECを利用しているにもかかわらず
インドでは現在12%程度である」

「我々は様々なEC企業の創業者や経営者との対談を通じ
今後1~2年で売上や収益が軌道に乗り始める企業が
増加していくと感じた。

そろそろIPO企業が増えてくるはずだ」
と述べられている。

そして最後には、
「ネットショッピングは今後インドの若者の日常生活において
主要な買い物手段となるだろう」とも述べている。

さらにEC市場の性質は他国と比較して特徴的で
全体の71%を旅行分野が占めている状態である。

しかし、小売分野は2009~13年度において
年間59%増で拡大している最大の成長分野であり
現在EC市場の16%を占めている。

欧米と比較すると、インドのEC業界はまだ導入期である。

インターネットをベースとした企業のうち、
現在インドの市場で上場しているのは
インド最大のジョブポータル “naukri.com” を運営するInfoedge社
インド最大のローカル検索サイト “justdial” の2社のみである。

EC業界において次々と企業が上場し、業界が成熟すれば
インドの小売業界全体においてEC業界はもっと活性し
欧米よりも大きくなる可能性があると予想される。

インド進出支援ポータルより引用
http://www.india-bizportal.com/industry/communication/p13975/