インドネシアのデジタル経済について考えるとき、
私はいつも「シュレック2」のワンシーンを思い出す。

登場人物が「遠い、遠い王国」へ向かっている途中、
ドンキーと仲間達が繰り返すやりとりだ:
ドンキー「まだ着かないの?」フィオナ「まだ!」
ドンキー「まだ?」シュレック「着いたよ!」
ドンキー「ほんと?」シュレック「嘘だよ!」

インドネシアはデジタル王国にたどり着く一歩手前にいる。
常に近づいてはいるのだが、
いつも目の前にはほんの少しだけ埋めるべきミゾがあるのだ。

インドネシアにビジネストリップに行った
香港やシンガポールの友人の多くが、
最近のインドネシアでのデジタル分野での
急成長ぶりにとても驚いて帰ってくる。

インドネシアで操業している私の顧客たちも、
急成長ぶりと新規参入の可能性の大きさを報告してくれる。

ジャカルタのシステム・エンジニアリング・サービスからの
こういった情報はとても興味深い。この記事では、
どうしたらインドネシアがアジアの
次世代デジタル王国になれるのかを考えてみたいと思う。

インドネシア人がソーシャルネットワークやモバイル機器、
デジタル機器を好み、
そのためeコマースが成長しているのはよく知られた話だ。
これらの要素を順番に見ていこう。

<人口2億5千万人、オンラインユーザーは7千3百万人>

デジタル会社に多くの成長の機会をくれるのが、
魅力的な人口数だ。
世界で4番目に大きな国であるインドネシアは、
約7千3百万人のオンラインユーザーを抱え、
これは2015年までに9千3百万人になると見られている。

そのうち58%が、デジタルネイティブである若い世代となるだろう。

次に上げるのが、その事実が内包する本当の可能性を示す統計だ: 
50%のオンラインユーザーが中産階級に属する労働人口で、
GDPは行きつ戻りつながらも5.72%の成長を見せている。
インドネシアは急成長している!

<2015年までに携帯ユーザー1億7千9百万人>

インフラ整備と高速インターネット回線がないという
問題があるため、インドネシア人は本当によく携帯電話を使う。

2015年までには7千1百万人の人が
スマートフォン人口が見込まれる。

ほとんどのインドネシア人はゲームアプリを使っており、
意外にもAppleデバイスを使っているモバイルユーザーはわずか4%だ。

残りはアンドロイド(53%)と、何とブラックベリーが35%。
カナダの通信機器メーカー・RIMの地域マネージャーが、
私のMBAクラスに来て語ったところによると、
インドネシアはRIMがブラックベリー専門ショップを開いた唯一の国だというのだ。

次回に続く。

ClickZより引用
http://www.clickz.com/clickz/column/2332868/is-indonesia-ready-for-e-commerce