世界には約1億1千万個の地雷が埋まっている。

戦時中に地中に埋められ、
埋めた場所を示す地図などは存在しない。

今も約22分に1人が手足を失ったり、
命を落としたりしている。
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最も地雷が残っている国の1つはアフガニスタン。
埋まっている地雷は1千万個に達する。

同国出身のデザイナー、マスード・ハッサニさんが考えた
地雷撤去ボール「マイン・カフォン」が今話題を呼んでいる。

風の力だけで動き、地雷を踏み、
わざと爆発させるという「マイン・カフォン」。

砂漠に年中吹き続ける風を利用するアイデアは
子供のときに遊んでいた、風で転がるボールがヒント。
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まるでタンポポの綿毛のような
「マイン・カフォン」の構造はきわめて単純。

直径約50センチのボールに、
プラスチックの円盤がついた竹の棒をつけただけ。

制作費用は1つあたり約51ドルと安価。
これは従来の地雷撤去装置の約30分の1。

1つの「マイン・カフォン」で3~4個の地雷を撤去でき、
修理すれば何度でも再利用できるのもポイント。
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マスードさんは、ふるさとの砂漠を
自分たちの足で駆け回ることができる世界を夢見ている。

東京ミッドタウンにある「21_21 DESIGN SIGHT」では
2月1日まで企画展「活動のデザイン展」を開催中。

そこで 「マイン・カフォン」の実物が展示されているので、
ご興味のある方はぜひ足を運んでみては。

grapeより引用